社員を1人採用しただけで、この助成金は使えるのか。——使えません。「事業所の設置・整備」と「35歳未満の若年求職者を3人以上」という2つの条件がセットになっており、片方だけでは対象になりません。中途採用を1〜2人増やした程度では申請の土台に乗りません。
「地域雇用開発助成金(沖縄若年者雇用促進コース)」は、沖縄県内で事業所の設置・整備(設備投資)を行い、県内に居住する35歳未満の若年求職者を継続して雇い入れる事業主を対象にした、厚生労働省・沖縄労働局の助成金です。受付は随時で、締切日の定めはありません。
地域雇用開発助成金(沖縄若年者雇用促進コース)の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(法人・個人事業主) |
| 制度名 | 地域雇用開発助成金(沖縄若年者雇用促進コース) |
| 対象業種 | 業種指定なし |
| 利用目的 | 事業所の設置・整備(設備投資)にあわせて若年求職者を雇用する際の賃金相当額の助成 |
| 対象地域 | 沖縄県内で事業所を設置・整備する事業主 |
| 従業員数 | 中小企業事業主は設備投資額100万円以上、それ以外の事業主は300万円以上が要件(令和5年4月に中小企業の要件が300万円以上から100万円以上に緩和) |
| 補助上限額 | 中小企業の場合、支給対象者1人あたり賃金の1/3相当額。各支給対象期(6か月ごと)上限60万円、年間上限120万円 |
| 補助率 | 支払賃金の1/3(中小企業事業主の場合) |
| 申請受付 | 随時(締切日の記載なし。事業所設置・整備計画の提出が起点) |
| 公式サイト | 沖縄労働局「地域雇用開発助成金(沖縄若年者雇用促進コース)」 |

対象になる採用・ならない採用の境界
この助成金は「設備投資」と「若年者の雇用」の両方が揃って初めて成立します。
- 対象になる:沖縄県内で事業所を新設・整備する際に、100万円以上(中小企業の場合)の設備投資を行い、沖縄県内に居住する35歳未満の求職者を雇用保険の一般被保険者として3人以上継続して雇用する場合
- 対象にならない:設備投資を伴わない単なる増員採用、35歳以上の求職者のみの採用、県外に居住する人材の採用
「若い人を採用すればもらえる助成金」ではありません。 事業所の拡張・新設という設備投資が前提条件になっている点が、一般的な雇用系助成金と大きく違うところです。
よく誤解されるポイント
「地域雇用開発助成金」という名前は全国共通の制度としても存在するため、沖縄県以外の地域雇用開発助成金の情報をもとに申請要件を判断してしまう誤解が起きやすいです。沖縄若年者雇用促進コースは、沖縄県だけに設けられた特別なコースで、対象年齢(35歳未満)や必要な雇用人数(3人以上)が全国共通コースとは異なります。
もう1つ、支給は「雇い入れたら即・全額」ではなく、6か月ごとの支給対象期に分けて段階的に支給されるという点も見落とされがちです。年間の上限120万円は、あくまで6か月×2回の合計としての上限です。
よくある質問
パート・アルバイトの雇用でも対象になりますか?
雇用保険の一般被保険者としての雇い入れが条件です。短時間勤務などで一般被保険者の要件を満たさない場合は対象外になる可能性があります。
35歳未満の求職者を3人雇えば、すぐに申請できますか?
すぐには申請できません。事業所の設置・整備計画の提出など、雇入れ前の手続きが必要です。詳細は沖縄労働局・沖縄助成金センターに確認してください。
中小企業かどうかはどう判断しますか?
業種ごとに資本金または従業員数の基準があります(製造業その他は資本金3億円以下または従業員300人以下等)。自社の該当区分は沖縄助成金センターで確認できます。
