宝塚市には脱炭素の助成金がもう1つあります。6月に受付が始まった「地域脱炭素移行・再エネ推進助成金」です。今回の「ゼロカーボンシティ推進助成金」は、その予算残額を超える申請の受け皿として案内されています。
この2つは併用できません。令和8年4月1日以降に契約した設備なら、すでに工事が終わっていても申請できます。
宝塚市ゼロカーボンシティ推進助成金の要点まとめ
正式名:宝塚市ゼロカーボンシティ推進助成金
だれが
- 申請者
- 個人・事業者(法人・個人事業主)。PPA・リース事業者を含む
- 対象業種
- 業種の指定なし(市内に事業所がある事業者)
- 利用目的
- 再エネ・省エネ設備の導入(太陽光、LED、空調など)
- 対象地域
- 兵庫県宝塚市
- 従業員数
- 規定なし
いくら
- 補助上限額
- 設備ごとに異なる。事業者の太陽光は1kWあたり5万円で最大500万円
- 補助率
- 設備ごとに異なる。多くは経費の1/2
いつ・どこへ
- 申請受付
- 2026年11月2日〜2027年1月29日
- 事業の完了
- 2027年2月15日まで(設備の導入の完了)
うちは対象になる?
次のすべてに当てはまれば、対象の見込みです。
当てはまるものにチェックを入れてください。0 / 5
次のどれかに当たると対象外です。
- ✕ 国の補助を受けて入れる設備
- ✕ 中古の設備
- ✕ FITやFIPを使う太陽光
- ✕ 6月開始の助成金で同じ設備に申請した
- ✕ 暴力団員か、その密接関係者
事業所の設備は、居住用の部分が混ざると対象外です。共用部のように、事業用と居住用を分けられない場合も同じです。
事業者が使えるのは、太陽光発電(自家消費型)、LED照明、空調の3つです。蓄電池、ZEH、エコキュート、エネファームは個人だけです。
市内に住むために新築の戸建てを建てる、または買う人も、個人として申請できます。PPA(設備の所有者が屋根を借りて発電し、電気を売る仕組み)やリースで事業所に太陽光を入れるときは、PPA・リース事業者が申請者です。
FITは、発電した電気を電力会社に決まった価格で売る制度です。FIPは、市場で売った電気に一定の上乗せ(プレミアム)が付く制度です。どちらも使うと対象外になります。
いくらもらえる?
いくらもらえるか計算する
補助率 設備ごとに異なる。多くは経費の1/2 / 上限 5万円
設備ごとに額の決め方が違います。事業者の設備は、次のとおりです。
| 設備 | 額の決め方 | 上限 |
|---|---|---|
| 太陽光(事業者) | 1kWあたり5万円。経費の1/2と比べて少ない方 | 100kW分(500万円) |
| LED照明 | 経費の1/2 | 100万円 |
| 空調 | 経費の1/2 | 100万円 |
個人の設備は、次のとおりです。
| 設備 | 額の決め方 | 上限 |
|---|---|---|
| 太陽光(住宅) | 1kWあたり7万円。経費の1/2と比べて少ない方 | 定めなし |
| 蓄電池 | 経費の1/3 | 定めなし |
| ZEH | 1件あたり55万円 | 55万円 |
| エコキュート | 経費の1/2 | 15万円 |
| エネファーム | 経費の1/2 | 30万円 |
経費は税抜で数えます。太陽光の出力は、パネルとパワーコンディショナーの小さい方で、小数点以下は切り捨てです。事業者は100kWを超えても100kWで数えます。
計算例です。
- 30kWの太陽光を屋根に入れる事業者(経費400万円):30kW × 5万円 = 150万円。経費の1/2は200万円なので、少ない方の150万円
- 10kWの太陽光(経費70万円):10kW × 5万円 = 50万円。経費の1/2は35万円なので、少ない方の35万円
- 150kWの太陽光を入れる工場:100kW × 5万円 = 500万円(100kWを超える分は数えない)
- 店舗のLED照明(経費120万円):120万円 × 1/2 = 60万円
- 事務所の空調更新(経費260万円):260万円 × 1/2 = 130万円 → 上限の100万円
- 住宅の太陽光(パネル3.8kW、パワコン4.0kW):3kW × 7万円 = 21万円
- 住宅の蓄電池(経費90万円):90万円 × 1/3 = 30万円
- エコキュートの更新(経費40万円):40万円 × 1/2 = 20万円 → 上限の15万円
太陽光は、経費が安い案件ほど「経費の1/2」が小さくなります。見積もりの段階で、1kWあたりの単価も確かめておくと、実際の額が読みやすくなります。
何に使える?
対象にならないもの
- 設備がなかった場所への新設のLED照明・空調・エコキュート・エネファーム(更新だけが対象)
- 設置できるかを調べる企画設計(FS調査やポテンシャル調査など)
- 調査・設計だけを単独で出す申請
- ソーラーカーポートと建材一体型の太陽光
- 太陽光とセットにならない蓄電池
- エコキュートからエコキュート、エネファームからエネファームへの更新
対象になるもの
- 設備費
- 本工事費
- 附帯工事費
- 雑役務費(配管・配線などの取り外し費用と運搬・処分費用)
いずれも税抜です。屋根一体型の太陽光は対象ですが、建材にあたる費用は経費から外して按分します。
設計費は、整備する設備の基本設計・詳細設計に限り、必要最小限の範囲で対象です。鉄くずなどの有価物は、処分費用から差し引きます。
条件が付く設備もあります。
- 太陽光:発電した電気のうち、事業用は50%以上、家庭用は30%以上を自分で使う見込みが要ります。
- LED照明:人感センサー、明るさセンサー、スケジュール制御のどれかがある調光制御付きです。
- 空調:従来の機器より、CO2の排出が30%以上減る見込みが要ります。
申請の流れ
申請は設備を入れる前でも後でも出せます。着工後でも完了前なら導入前の申請です。
設備の導入が完了する前に申請するとき
- 契約し、工事を進める(事業者。契約日は2026年4月1日以降)
- 交付申請を出す(事業者→事務局。持参か郵送。2027年1月29日まで)
- 交付決定を待つ(市→事業者。通知が届く)
- 導入を終えて、実施結果書を出す(事業者→事務局。完了は2027年2月15日まで)
- 金額確定の通知を受け、請求書を出す(事業者→事務局。2027年2月26日まで)
設備の導入が完了したあとに申請するとき
- 契約書と領収書をそろえる(事業者。契約日は2026年4月1日以降)
- 申請書と実施結果書を出す(事業者→事務局。2027年1月29日まで)
- 交付決定を受け、請求書を出す(事業者→事務局。2027年2月26日まで)
申請先は、宝塚市役所ではありません。宝塚商工会議所内の「宝塚市ゼロカーボンシティ推進助成金 事務局」です。持参は、事務局のホームページからの予約が要ります。
必要な書類
導入前の申請で出すものと、導入後の実績報告や事後の申請で出すものを、あわせて載せます。
準備できた 0 / 17
既設設備の仕様と写真は、LED照明と空調の更新で出します。空調は、30%以上減ると分かる試算も要ります。登記事項証明書は、申請日前3か月以内に取った法人のものです。本人確認書類は、個人と個人事業主が出します。個人事業主は、事業所が市内と分かるチラシやホームページの画像も出します。
太陽光の誓約書は、太陽光を導入するときだけです。事業用のPPAやリースでは、同意書(様式5)と、助成金額が料金から引かれていると示す書類も要ります。
導入前、導入前申請後の完了時、導入後の3種類のチェックリストがあり、申請書と一緒に出します。申請の前に、自分の場合に当たる1種類を選びます。
もらえなくなるのはどんなとき?
- 予算が尽きた:受付は先着順で、予算は4,505万円です。上限を超えた日の申請は、抽選で優先順位が決まります。超えたあとは補欠の受付になる場合があります。
- 2027年2月15日までに終わらない:設備の導入が完了した日が、この日までに入る必要があります。請求書は2027年2月26日までです。
- 6月開始の助成金と重ねた:「地域脱炭素移行・再エネ推進助成金」とは併用できません。同じ設備に両方は出せません。
- 国の補助を受けた:国費の入った補助金は併用できません。国費が入っていない県や市の補助金は重ねられますが、その額を経費から差し引きます。
- 11月2日より前に申請書を送った:11月2日より前に郵送や持参された申請書は、受理されません。
併用と、受け取ったあとの縛り
助成金を受けた設備は、処分制限期間(法定耐用年数)が過ぎるまで、目的に反する使い方や譲渡、取り壊しができません。この縛りは、取得価格が1つ50万円以上の機械や器具などが対象です。
売ったり廃棄したりするときは、市長の承認と、財産処分届出書(様式第12号)が要ります。太陽光の法定耐用年数は17年です。
よくある質問
工事がすでに終わっていても申請できますか?
申請できます。設備の契約日が2026年4月1日以降で、導入の完了が2027年2月15日までなら対象です。完了後の申請では、導入前の実施計画書は不要で、実施結果書だけを出します。契約日が4月1日より前の設備は、対象になりません。契約書の日付を、申請の前に必ず確かめてください。
6月から始まった助成金とは、何が違いますか?
別の助成金事業です。6月1日から受付している「令和8年度地域脱炭素移行・再エネ推進助成金」は、予算残額が少なくなっています。申請額が、その予算残額を超えるときは、今回のゼロカーボンシティ推進助成金を使うよう案内されています。2つは併用できないので、どちらか一方を選びます。
事業者はどの設備が対象ですか?
太陽光発電(自家消費型)、LED照明、空調の3つです。蓄電池、ZEH、エコキュート、エネファームは個人が対象です。LEDと空調は更新だけで、新設は対象外です。太陽光は、新設も、条件を満たす更新も対象です。自社の設備がどれに当たるかは、実施計画書の設備個票で確かめられます。
太陽光の出力は、どう決めますか?
太陽光パネルとパワーコンディショナーの出力のうち、小さい方を使います。たとえばパネルが3.8kW、パワコンが4.0kWなら、3.8kWが小さいので、小数点以下を切り捨てて3kWです。事業者は、100kWを超えても100kWまでで数えます。助成額は、この出力に単価を掛けた額と、経費の1/2を比べて、少ない方です。
FITを使う太陽光でも対象になりますか?
対象外です。発電した電気を自分で使う、自家消費型が前提です。FITやFIPの認定を取る設備は対象になりません。FITを使わず、小売電気事業者と個別に契約して余った電気を売る場合は対象です。自家消費の割合は、事業用で50%以上、家庭用で30%以上が要件になります。
PPAやリースでも申請できますか?
事業用の太陽光に限り、申請できます。申請者は、PPA事業者かリース事業者です。市から助成金が出たうえで、その額が、サービス料金やリース料金から引かれる必要があります。蓄電池のPPA・リースは対象外です。導入後は、法定耐用年数が過ぎるまで使い続けることも求められます。
国の補助金と一緒に使えますか?
国費の入った補助金とは併用できません。同じ設備について国の補助を受けていると、対象外です。国費が入っていない県や市の補助金は、重ねて受けられますが、その額を助成対象経費から差し引きます。6月開始の「地域脱炭素移行・再エネ推進助成金」には国費が入っているので、併用できません。
先着順と抽選は、どう決まりますか?
申請は先着順で受け付けます。助成金の交付決定額の合計が、予算の上限(4,505万円)に達すると、受付が終わります。上限を超えた日の申請は、その日の中で抽選をして、優先順位を決めます。そのあとは、必要に応じて補欠の申請を受け付けます。受付期間の途中で終わることもあります。
申請書は、どこに出せばよいですか?
宝塚市役所ではなく、宝塚商工会議所内の事務局です。住所は宝塚市栄町2丁目1番2号のソリオ2の6階で、電話は0797-62-6220です。受付時間は9時から12時と、13時から17時30分です。郵送でも出せます。持参のときは、事務局のホームページから予約をしてください。
蓄電池だけを入れる場合は対象ですか?
対象外です。蓄電池は、この助成金で入れる太陽光発電設備の付帯設備だけが対象です。蓄電池の助成は、個人が対象で、経費の1/3です。工事費込み・税抜きで、1kWhあたり15.5万円以下の蓄電システムに限ります。停電時だけに使う、非常用の予備電源も対象外です。
ソーラーカーポートは対象になりますか?
対象外です。建材一体型の太陽光発電設備も対象になりません。屋根一体型の太陽光は対象ですが、建材にあたる費用は経費から外します。建材と太陽光を分けにくいときは、合理的な根拠で按分して、太陽光にかかる費用を出します。見積書に内訳が分かる書き方を頼んでおくと、申請が進めやすくなります。
同じ建物に、あとから別の設備を追加で申請できますか?
設備によります。同じ建物の同じ設備で、すでにこの助成金を受けていると、追加の申請は対象外です。たとえばA事業所の太陽光で助成を受けたあとに、同じ事業所の太陽光を追加することはできません。一方、別の事業所Bの太陽光なら、対象です。同じ建物でも、別の種類の設備は別の扱いです。
問い合わせ先はどこですか?
申請と書類の相談は、事務局(宝塚商工会議所内)の0797-62-6220です。制度そのものについては、宝塚市の環境部 環境エネルギー課(エネルギー担当)の0797-77-2361にも聞けます。迷ったときは、設備を契約する前に、対象に当たるかを事務局へ確かめておくと、後から外れる心配が減ります。
