海外の展示会にブースを出す。それだけで、小間料・設営費・渡航費・通訳手配とコストが積み上がります。海外市場の可能性を確かめたいだけなのに、その「確かめる」段階でまとまった費用がかかるのが、海外進出の最初の壁です。
東京都の「フィンテック企業に対する海外進出支援事業補助金」は、この壁を2つの段階に分けて支援します。市場の可能性を調べるフィジビリティ調査は上限300万円、実際に海外展示会へ出展する費用は上限200万円。どちらも補助率2分の1です。
フィンテック企業に対する海外進出支援事業補助金の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(法人) |
| 制度名 | フィンテック企業に対する海外進出支援事業補助金 |
| 対象業種 | フィンテック関連事業を行う事業者 |
| 利用目的 | 販路拡大・海外展開(海外市場調査・展示会出展) |
| 対象地域 | 東京都内(都内に事業所を有する事業者) |
| 従業員数 | 規定なし(海外事業拡大を志向するフィンテック企業等) |
| 補助上限額 | フィジビリティ調査300万円/海外展示会出展200万円(いずれも1件あたり) |
| 補助率 | 2分の1 |
| 申請受付 | 令和8年6月16日~令和8年12月28日(随時受付) |
| 公式サイト | 東京都産業労働局「フィンテック企業に対する海外進出支援事業」 |

2つの支援、どちらを先に使うか
この補助金には2つの使い道があり、進出の検討段階によって選ぶものが変わります。
| 段階 | 支援内容 | 上限額 |
|---|---|---|
| 市場の可能性を確かめたい | フィジビリティ調査 | 300万円 |
| 実際に現地で商談・出展したい | 海外展示会出展 | 200万円 |
まだ進出先の国も固まっていない段階なら、フィジビリティ調査から着手するという選び方があります。すでに出展したい展示会が決まっているなら、展示会出展の枠を検討するのが早道です。
対象になる経費
海外展示会出展で対象になるのは、次のような経費です。
- 展示会の小間料
- ブースの設営費
- 商談通訳の手配費用
- プロモーションツールの作成費用
- 渡航費
例えば、小間料60万円・設営費40万円・通訳手配15万円・渡航費25万円で総額140万円かかった場合、補助率2分の1で70万円が補助されます。上限200万円まで余裕があるので、通訳を複数日手配するなど内容を手厚くする余地があります。
申請の順番
申請は随時受け付けており、採択は概ね1〜2か月ごとに開催される審査会で決まります。展示会の開催日から逆算すると、出展を決めてすぐに申請しても、審査会のタイミング次第で採択通知が出展直前になる可能性があります。出展したい展示会が決まったら、日程を確認してから早めに申請する必要があります。
よくある質問
フィジビリティ調査と展示会出展を両方申請できますか?
段階が異なる支援のため、市場調査を終えてから展示会出展に進むといった形で、順番に活用できる可能性があります。詳しくは事務局に確認してください。
設立して間もない企業でも申請できますか?
この補助金自体に設立年数の制限はありません(別枠の「海外展示会共同出展」プログラムには対象企業の設立年数の条件があります)。詳細は公式ページでご確認ください。
展示会出展後に補助金は振り込まれますか?
補助率2分の1で、対象経費の実績にもとづいて交付される仕組みです。交付決定前に発生した経費が対象外になる可能性があるため、申請から出展までのスケジュールには余裕を持たせてください。
