海外の展示会に単独で出展しようとすると、ブース費用・渡航費・現地での商談機会の確保まで、すべて自社で手配することになります。東京都の「フィンテック企業に対する海外進出支援事業(海外展示会共同出展)」は、都が展示会ブースをまとめて確保し、都内フィンテック企業を「共同出展」という形で連れて行く制度です。通常の補助金のように費用の一部を後から精算するのではなく、出展にかかる経費そのものを都が負担する設計になっています。
フィンテック企業に対する海外進出支援事業(海外展示会共同出展)の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(法人) |
| 制度名 | フィンテック企業に対する海外進出支援事業(海外展示会共同出展) |
| 対象業種 | フィンテック(金融関連のテクノロジー企業) |
| 利用目的 | 海外展開(海外展示会への共同出展) |
| 対象地域 | 都内に登記があること |
| 従業員数 | 規定なし(設立10年未満であること) |
| 補助上限額 | 展示会ブース設営費・現地企業との面談機会・ピッチ機会等の経費を都が負担(自己負担分の明記なし) |
| 補助率 | 都による経費負担方式(一般的な補助率の設定なし) |
| 申請受付 | 対象展示会により異なる。令和8年6月16日〜8月14日(Singapore Fintech Festival 2026・Indonesia Fintech Summit 2026)、令和8年6月16日〜12月28日(Money20/20 Asia 2027) |
| 公式サイト | 東京都産業労働局「フィンテック企業に対する海外進出支援事業」 |

「共同出展」と「個別の補助金」は別メニュー
同じ海外進出支援事業の中には、共同出展のほかに、企業が個別に展示会へ出展する際の補助金方式のメニューもあります。こちらは経費の2分の1、展示会出展で上限200万円、フィジビリティ調査で上限300万円という補助率・上限額が設定されています。共同出展は都が企画した特定の展示会に同行する形、個別補助金は自社で選んだ展示会に出展する形と、対象になる場面が異なります。
対象になる企業の条件
共同出展の対象は、都内に登記があり、設立から10年未満のフィンテック企業です。設立10年を超えると共同出展の対象からは外れるため、申請前に登記日を確認しておく必要があります。
よくある質問
出展する展示会は自分で選べますか?
共同出展は都が指定する展示会(Singapore Fintech Festival 2026・Indonesia Fintech Summit 2026・Money20/20 Asia 2027など)が対象です。自社で選んだ展示会に出たい場合は、個別の補助金メニューを検討することになります。
渡航費も都が負担しますか?
公式ページによれば、ブース費用のほか、通訳費用や販促物の制作費なども対象に含まれます。渡航費の扱いを含めた詳細は、東京都産業労働局国際金融都市推進課へお問い合わせください。
設立10年以上の企業はまったく使えませんか?
共同出展の対象外です。ただし海外のフィンテック企業と実証的取組を行う金融事業者等を対象にした別の補助金メニュー(金融サービス事業化支援補助金)もあるため、自社の状況に近いメニューを探すことをおすすめします。
