初期費用ゼロで屋根に太陽光を載せるリースやPPAに、札幌市が補助を出します。申し込むのは設置する事業者で、住宅の持ち主である市民は申請しません。補助金は事業者を通して市民に全額還元されます。
札幌市 住宅用太陽光リース・PPA補助金の要点まとめ
正式名:住宅用太陽光発電設備導入(リース・PPA)補助金制度
だれが
- 申請者
- 事業者(リース・PPAの提供事業者。借主の市民は申請しない)
- 対象業種
- 太陽光発電・蓄電池のリース/PPA事業者
- 利用目的
- 住宅への太陽光発電・定置用蓄電池の導入
- 対象地域
- 北海道札幌市
- 従業員数
- 公式ページに記載なし
いくら
- 補助上限額
- 13.9万円(太陽光。蓄電池は別に6.4万円)
- 補助率
- 定額(太陽光は1kWあたり2万円)
いつ・どこへ
- 申請受付
- 2026年4月16日〜2027年1月29日
- 事業の完了
- 完了届は運用開始の翌日から90日以内(最長2027年3月5日)
リースは、事業者が機器を設置し、住宅の持ち主が使用料を払って使う契約です。PPA(電力購入契約)は、事業者が設置した太陽光の電気を、住宅の持ち主が買う契約です。
申し込めるのはどんな契約?
次の5つにすべて当てはまれば、対象の見込みです。
当てはまるものにチェックを入れてください。0 / 5
借主は、市内に住宅を持つ市民か、完了届の期限までに市内に住んで住宅を持つ予定の人です。借主が札幌市税を滞納していないことも要ります。
次のどれかに当たると、対象外です。
- ✕ ローン・割賦・一括購入で設置する
- ✕ マンションなどの集合型住宅
- ✕ 契約や申請を法人名義で行う
- ✕ 太陽光の出力が1.5kW未満
- ✕ 中古品を設置する
- ✕ 同じ機器で市の別の補助を受ける
市民が購入して設置する場合は、「再エネ省エネ機器導入補助金制度」を使います。割賦販売は、初期費用が要らなくても対象になりません。新築でも既築でも対象です。店舗兼住宅は、電気の一部でも住宅で使うなら対象になりますが、契約や申請を法人名義で行うと対象外です。契約の中身にも条件があります。
- 借主に、この補助制度へ申し込むことを説明している
- 契約の満了や中途解約のとき、機器を借主に無償で譲る
- 故障したときは、事業者がすぐに交換か修理をする
- 設置による事故の責任を、借主と事業者で合意している
借主は、設置後1年間の電力使用量や稼働状況のアンケートに協力します。取材への協力をお願いされることもあります。補助を受けられるのは、借主1世帯につき年度内に1回です。1件の申込で、太陽光と蓄電池を一緒に申し込めます。
いくら補助される?
太陽光は出力1kWあたり2万円で、上限は13.9万円です。蓄電池は容量1kWhあたり1.6万円で、上限は6.4万円です。太陽光は6.99kW、蓄電池は4kWhで上限に届きます。太陽光と蓄電池をあわせて申し込むと、補助額は合算されます。
- 太陽光5kWのリース:5kW × 2万円 = 10万円
- 太陽光7kWのPPA:7kW × 2万円 = 14万円 → 上限の13.9万円
- 太陽光5kW + 蓄電池3kWhのリース:10万円 + 3kWh × 1.6万円(4.8万円)= 14.8万円
- 太陽光5kW + 蓄電池5kWhのリース:10万円 + 5kWh × 1.6万円(8万円 → 上限6.4万円)= 16.4万円
出力は小数点第3位以下、蓄電池容量は小数点第2位以下を切り捨てます。補助額の千円未満も切り捨てです。
対象になる機器は?
太陽光発電と定置用蓄電池が対象です。
太陽光発電の条件
- 出力の合計が1.5kW以上
- 余剰型配線か全量自家消費型(発電した電気を全量売電しない)
- 北海道電力ネットワークの電力系統に連系できる
- 屋根・壁面・窓ガラス・カーポートなど、敷地内に固定する(可動式は対象外)
- 未使用品(発電していないことが基準)
定置用蓄電池の条件
- リチウムイオン蓄電池を使った製品(鉛蓄電池のみは対象外)
- 容量が2.0kWh以上
- 太陽光のパワーコンディショナーに直接つなぎ、コンセントから充電しない
- 北海道電力ネットワークの電力系統に連系できる
- メーカーが指定する環境条件の場所に設置する
- 未使用品(外部に電力を供給していないことが基準)
蓄電池はリース契約が対象です。公式ページに、蓄電池をPPAで申し込める記載はありませんでした。太陽光だけ、蓄電池だけの申込もできます。
申請の流れ
- 借主に補助の申込を説明する(事業者→借主。契約の条件になっています)
- 申込書(様式1)を郵送する(事業者→札幌市の受付係。2027年1月29日まで)
- 受理決定通知書を受け取る(札幌市→事業者。予算がなくなると受付が終わります)
- 機器を設置し、運用を始める(事業者。2026年3月7日以降の運用開始が対象)
- 完了届(様式5)と書類を郵送する(事業者→札幌市。運用開始の翌日から90日以内)
- 審査を受けて、補助金を受け取る(札幌市→事業者。借主に全額還元する)
申込の時点で運用を始めていても申し込めます。その場合の完了届の期限は、受理決定通知書の発行日の翌日から90日です。
必要な書類
準備できた 0 / 9
申込のときは様式1だけを出し、ほかの書類は完了届のときに出します。住民票は、運転免許証の表裏の写しやマイナンバーカードの表面の写しでも代えられます。住民票は2026年3月7日以降の発行のもので、札幌市の住民登録があるものです。契約書に新品であることや保守内容の記載がなければ、製品証明書を添えます。
写真は、鮮明なカラーでA4に印刷します。建物の全景や機器本体は、住宅所有者の名前と撮影日を書いた白板か紙を入れて撮ります。太陽光は、パネルの枚数がすべて分かる写真と、パワーコンディショナーの銘板の写真も要ります。書類はそろっていないと受け付けられず、返却もされません。手元に控えを1部残します。
もらえなくなるのはどんなとき?
- 完了届が期限に遅れた:受理決定が無効になります。延長するときは協議申請書(様式12)を出します。提出が2027年3月25日(必着)を超える場合は、延長できません。
- 予算がなくなった:先着順です。申込額が予算に達した日で受付が終わり、その日に複数の申込があれば抽選になります。
- 市の別の補助を重ねた:同じ機器について、札幌市のほかの補助金は受けられません。ただし、太陽光をリースで、蓄電池を購入で導入し、蓄電池に「再エネ省エネ機器導入補助金制度」を使う組み合わせは認められています。
- 同じ世帯で2回目の申込をした:借主1世帯につき、年度内は1回だけです。
- 補助額を増やす変更をした:申込後に、補助額の増額や機器の変更・追加はできません。
- 耐用年数の期間内に処分した:太陽光は17年、蓄電池は6年の間に処分すると、使用期間に応じて補助金の一部を返します。事前に財産処分の承認申請(様式8)が要ります。
市民が自分で買うときは?
購入やローンで設置する市民には、別の制度として「再エネ省エネ機器導入補助金制度」があります。この制度は、リースやPPAを提供する事業者向けです。同じ機器に両方は使えませんが、太陽光をリース、蓄電池を購入にして、制度を使い分けることはできます。企業やマンション管理組合向けには、自家消費型太陽光発電設備導入補助金制度があります。
よくある質問
市民が自分で申し込めますか?
申し込めません。公式ページの概要欄には対象者が「市民」と出ますが、申請するのは事業者です。この制度の対象者は、札幌市内でリースやPPAのサービスを提供する事業者です。市民は借主として、事業者に補助を使う契約を結ぶ立場になります。補助金は事業者が受け取り、全額が借主の市民に還元されます。市民が太陽光を購入して設置するなら、別の制度を使います。
リースとPPAは、どう違いますか?
リースは、事業者が機器を設置し、住宅の持ち主が合意した期間だけ使用料を払って使う契約です。PPAは、事業者が設置した太陽光の電気を、住宅の持ち主が買う契約です。どちらも設置費用は事業者が負担します。蓄電池が対象になるのはリースだけです。リースでは、使用料の合計が機器の取得価格のおおむね90%以上になることが条件です。
ローンや一括で購入した場合は対象になりますか?
対象になりません。この制度は、リースかPPAで導入する契約に限られます。購入して設置する市民は、再エネ省エネ機器導入補助金制度が使えます。どちらの制度を使うべきか迷うときは、契約の形で決まります。事業者が機器を所有して住宅に設置するならこの制度、市民が機器を買って所有するなら購入向けの制度です。
補助額はどう決まりますか?
太陽光は出力1kWあたり2万円で、上限は13.9万円です。蓄電池は容量1kWhあたり1.6万円で、上限は6.4万円です。たとえば太陽光5kWなら10万円、7kWなら14万円ですが上限の13.9万円になります。太陽光と蓄電池を一緒に申し込むと、補助額を合算できます。千円未満は切り捨てです。
蓄電池だけでも対象になりますか?
対象になります。公式のQ&Aに、太陽光発電のみの申込も、定置用蓄電池のみの申込もできると書かれています。ただし蓄電池は、リース契約だけが対象です。蓄電池の要件には、太陽光発電のパワーコンディショナーに直接つなぎ、コンセントから充電しないことが入っています。すでに太陽光を載せている家に蓄電池を足すときなどは、事業者に契約の形を確かめてください。
すでに運用を始めている設備でも申し込めますか?
2026年3月7日以降に運用を始めた設備なら申し込めます。申込の時点で運用を始めている場合、完了届の期限は、受理決定通知書の発行日の翌日から90日後です。申込の完了後に運用を始める場合は、運用開始日の翌日から90日後になります。どちらも、計算した日が2027年3月5日を過ぎるときは、2027年3月5日が期限です。
完了届の期限に間に合わないときは?
協議申請書(様式12)を出せば、期限の延長を申請できます。市が延長後の期限を書いた写しを返送します。ただし、書類を出す予定の時期が2027年3月25日(必着)を超えるときは、延長できません。期限までに完了届を出せないと、受理決定が無効になり補助金を受け取れなくなります。設置工事の日程は、期限から逆算して組んでください。
予算がなくなったらどうなりますか?
受付は先着順です。申込額の合計が札幌市の予算に達した日で、募集が終わります。その日に複数の申込があった場合は、抽選で受理するものを決めます。募集期間は2027年1月29日までですが、その前に終わることがあります。申込を考えているなら、設置の予定が固まった時点で早めに申込書を出してください。
補助金は借主にどう還元されますか?
要件は、事業者が受けた補助金が借主に全額還元されることです。完了届には、全額還元されることがわかる書類を添えます。還元の具体的な方法は、公式ページに決まった形の記載がありませんでした。契約料金の値引きなど、どの形にするかは事業者が契約の中で決めます。借主は契約書で、還元の扱いを確かめてください。
契約が終わったとき、機器はどうなりますか?
契約が満了するとき、または借主が違約金を払って中途解約するときは、事業者が機器を借主に無償で譲ります。譲渡後の機器の所有者は、法定耐用年数の間、機器を管理して効率よく使う必要があります。耐用年数は、太陽光が17年、蓄電池が6年です。この期間内に機器を処分するときは、事前に市の承認が要ります。
マンションでも対象になりますか?
集合型住宅は対象外です。要綱で、住宅から集合型住宅を除くと定められています。対象は、借主が住宅を所有している戸建てなどです。屋根のほか、壁面、窓ガラス、カーポートなど、住宅の敷地内に固定する設備が認められます。マンション管理組合向けには、自家消費型太陽光発電設備導入補助金制度が別にあります。
店舗兼住宅でも対象になりますか?
電気の一部か全部を住宅で使うなら、対象になります。ただし、機器の設置の契約や申請を法人名義で行うと対象外です。対象は札幌市内の戸建て住宅で、集合型住宅は入りません。カーポートに載せる場合も、住宅の敷地内にあり、発電した電気を住宅で使うなら対象です。新築と既築のどちらでも使えます。契約の名義は、申込の前に事業者へ確かめてください。
完了届を出せる「設置工事の完了」とはどんな状態ですか?
公式のQ&Aでは、3つの条件がそろった状態を指します。1つ目は、電力会社との接続契約やFIT認定の手続きが終わっていることです。2つ目は、太陽光は屋根などに、蓄電池は住宅に、物理的な設置工事が終わっていることです。3つ目は、運用を始められる状態になっていることです。工事が終わっても、接続契約が済んでいなければ完了とは見なされません。完了届の期限から逆算して、電力会社との手続きも早めに進めてください。
申込書の送り先と問い合わせ先はどこですか?
申込書と完了届の送り先は、〒065-0012 札幌市北十二条郵便局留めの「住宅用太陽光発電設備導入(リース・PPA)補助金受付係」です。郵便局留めなので、日本郵便以外の郵便サービスは使えません。提出は郵送だけで、期限は消印有効です。問い合わせは同じ受付係(電話 011-700-0699)で、平日の10:00〜17:30に受け付けています。土日祝と2026年12月29日〜2027年1月3日は休みです。
