この制度は、借りたお金ではなく、借りたときにかかる利子を補う制度です。農業者は被災後の資金を、補給が続く5年間は実質無利子で借りられます。先に取るのは、市長が出す被災の証明です。証明がないと、金融機関への申込みに進めません。
資金は2種類あります。経営を続ける運転資金と、壊れた施設を直す施設復旧資金です。どちらも貸付実行から5年間、利子が補われます。
宇城市 熊本地震 被災農業者の利子補給の要点まとめ
正式名:令和8年熊本地震により被害を受けた農業者が借り入れる資金の利子補給
だれが
- 申請者
- 事業者(法人・個人事業主)
- 対象業種
- 農業
- 利用目的
- 経営継続のための運転資金、生産施設の復旧資金の利子負担の軽減
- 対象地域
- 熊本県宇城市
- 従業員数
- 規定なし
いくら
- 補助上限額
- 実質無利子(年4%まで補給。貸付限度は本文の表)
- 補助率
- 公式ページに記載なし(宇城市農政課へお問い合わせください)
いつ・どこへ
- 申請受付
- 承認は2027年3月31日まで、貸付実行は2027年6月30日まで
うちは対象になる?
運転資金は、次のすべてに当てはまれば対象の見込みです。
当てはまるものにチェックを入れてください。0 / 4
3番目と4番目は、どちらか一方を満たせば足ります。法人は、売上高の過半が農業であるか、農業の売上高が1,000万円以上であることが条件です。収入保険などに未加入でも、今後入る誓約書を出せれば対象になります。
次のどれかに当たると対象外です。
- ✕ 地震による被害の証明を受けていない
- ✕ 収入保険などに入らず、誓約もしない
- ✕ 農業の所得や収入が上の基準に届かない
施設復旧資金は、条件がさらに2つ付きます。証明書は、施設が被災したと分かるものでなければなりません。借りる人も、認定農業者・認定新規就農者・目標地図に位置づけられた者・主要農業者のいずれかである必要があります。
いくら借りられて、利子はどうなる?
運転資金と施設復旧資金で、借りられる額と期間が違います。
| 項目 | 運転資金 | 施設復旧資金 |
|---|---|---|
| 貸付限度額 | 1,000万円 | 個人1,800万円・法人2億円 |
| 償還期限 | 10年以内(据置3年以内) | 個人15年以内・法人20年以内(据置はどちらも7年以内) |
| 利率 | 無利子(上限4%を補給) | 実質無利子(上限4%を補給) |
| 利子補給期間 | 貸付実行日から5年間 | 貸付実行日から5年間 |
利子の負担額は、公式ページに計算式がありません。ただ、補給の上限が年4%なので、目安は引けます。
- 運転資金を限度いっぱいの1,000万円借りた場合:1,000万円 × 4% = 年40万円まで
この40万円は、市に補給してもらえる額の上限の目安です。実際の補給額は、借りた人が払う利子の額で決まるので、40万円が必ず出るわけではありません。残高が1,000万円のあいだの目安でもあります。返すほど残高は減り、補給される利子も減ります。補給は貸付実行日から5年間で終わるので、6年目以降の利子は借りた人の負担になる点は押さえておきます。
申請の流れ
窓口は市ですが、お金を借りる相手は金融機関です。順番を間違えやすい制度なので、手順を並べます。
- 被災の証明を取る(農業者→宇城市農政課。罹災証明か被災証明がなければ、窓口で申請する)
- 金融機関に相談して借入を申し込む(農業者→融資を希望する金融機関)
- 利子補給の承認を申請してもらう(金融機関→宇城市)
- 市が県に補助事業を申請する(宇城市→熊本県)
- 県が承認し、市が承認通知を送る(熊本県→宇城市→農業者)
3番目から5番目は、農業者が自分で動く手順ではありません。農業者がやるのは、証明を取ることと、金融機関に申し込むことです。
必要な書類
準備できた 0 / 5
罹災・被災証明を持っていても、施設復旧資金では足りないことがあります。その施設が被災したと判断できなければ、証明書を新しく申請します。写真は、農地・農機具・農作物の被災状況が分かるものを、現像したものかデータで持参します。市はヒアリングをしてから証明書を出します。
使えなくなるのはどんなとき?
- 証明書の対象が合っていない:施設復旧資金では、その施設の被災が分かる証明が要ります。住宅や農地の被災だけが書かれた証明では、足りない場合があります。
- 収入保険などの要件を満たさない:加入していないうえ、今後加入する誓約書も出せないと、対象になりません。
- 期限に間に合わない:承認期間は2027年3月31日まで、貸付実行は同年6月30日までです。金融機関の審査と市・県の承認に時間がかかるため、6月末ぎりぎりでは間に合わないおそれがあります。
- 施設復旧資金で借りる人の区分に当たらない:認定農業者などに当たらない人は、主要農業者の4要件をすべて満たす必要があります。
運転資金と施設復旧資金は、どちらを選ぶ?
使い道で分かれます。作物の種代や人件費など、経営を続けるための支払いに充てるなら運転資金です。壊れたハウスや倉庫などの生産施設を直すなら施設復旧資金です。
両方を借りられるかどうかは、公式ページに書かれていません。重ねて借りたい場合は、金融機関と農政課に先に聞いておくと確実です。
よくある質問
罹災証明書も被災証明書もありません。どうすればいいですか?
宇城市農政課の窓口で、被災証明書の申請をします。様式は窓口に用意されていて、市のページからも取れます。農地や農機具、農作物の被災状況が分かる写真を、現像したものかデータで持っていきます。市がヒアリングをしたうえで証明書を発行します。写真データは、市のページにある申請用フォームから送ることもできます。施設復旧資金では、施設の被災が分かる証明が必要です。
収入保険や農業共済に入っていません。申請できますか?
入っていなくても申請できる場合があります。公式ページでは、未加入の場合は今後加入する旨の誓約書を出せることが条件とされています。誓約書の様式や出し方は、公式ページに記載がありません。借入の申込みをする金融機関か、宇城市農政課に確かめてください。誓約したあと実際に加入するかどうかは、自分で管理する必要があります。
運転資金は、いくらまで借りられますか?
貸付限度額は1,000万円です。償還期限は10年以内で、そのうち3年以内は元金を返さない据置期間にできます。貸付利率は無利子で、年4%を上限に、県・市・金融機関が利子を補給します。補給の期間は、貸付実行日から5年間です。借りられる額の上限であって、必ず満額が借りられるわけではありません。実際の貸付額は金融機関の審査で決まります。
施設復旧資金の貸付限度額は、いくらですか?
個人は1,800万円、法人は2億円です。償還期限は、個人が15年以内、法人が20年以内で、据置はどちらも7年以内です。利率は実質無利子で、上限4%を県・市・金融機関が補給します。補給は貸付実行日から5年間です。この資金を使うには、被災した施設の証明書に加え、収入保険などへの加入または誓約も要ります。
施設復旧資金を借りられるのは、どんな人ですか?
熊本県農業近代化資金融通措置要項で定められた人です。認定農業者、認定新規就農者、目標地図に位置づけられた者、主要農業者などが当たります。主要農業者は、農業所得が総所得の過半か農業粗収益が200万円以上であることなど、4つの要件をすべて満たす人です。自分がどれに当たるか迷うときは、農政課か金融機関に聞いてください。
法人でも申請できますか?
申請できます。法人の場合、運転資金では、農林漁業の売上高が総売上高の過半を占めるか、売上高が1,000万円以上であることが条件です。施設復旧資金では、貸付限度額が2億円になります。主要農業者として扱われる場合は、常時従事者である構成員がいるかなどの要件も見られます。法人の場合は、金融機関に決算書類などの必要書類を聞いておくと安心です。
申請の窓口は、市と金融機関のどちらですか?
両方です。被災の証明書は宇城市農政課で取り、お金の借入は融資を希望する金融機関に申し込みます。そのあと、金融機関が市へ利子補給の承認を申請し、市が県へ補助事業を申請します。県の承認後、市が借りる人に承認通知を送ります。農業者が市の窓口に出すのは、基本的に証明書の申請だけです。
申請はいつまでにすればいいですか?
承認期間は2027年3月31日まで、貸付実行期間は2027年6月30日までです。承認には、金融機関の審査と市・県の手続きが挟まります。公式ページには、申込みの何日前までに動くべきかは書かれていません。借りたい時期が決まっているなら、証明書の取得と金融機関への相談を、できるだけ早く始めてください。
利子補給は何年間続きますか?
貸付実行日から5年間です。運転資金も施設復旧資金も同じです。償還期限は運転資金が10年以内、施設復旧資金は個人15年以内・法人20年以内なので、補給が終わったあとも返済が続きます。6年目以降は、通常の利子を自分で払う前提で資金計画を立てておくと安心です。
宇城市の中小企業向けの利子補給とは別の制度ですか?
別の制度です。市には、地震後の事業資金を借りた中小企業等向けの利子補給補助金もあります。こちらは農業者が、運転資金か施設復旧資金を借りる場合の制度で、貸付条件も証明書の求め方も違います。農業を営む事業者でも、借りる資金の種類によってどちらに当たるかが変わります。迷うときは、農政課に確かめてください。
問い合わせ先はどこですか?
宇城市 経済部 農政課 農政係です。電話は0964-32-1641です。対象になるか、証明書をどう取るか、施設復旧資金の区分に当たるかなど、申請の前に聞いておくと手戻りが減ります。市役所の窓口業務は災害対応を優先している時期があるため、来庁の前に電話で確かめると安心です。
