出展したい展示会が決まっても、小間料と装飾と旅費を並べると見積はすぐに数十万円になります。
飯田市の「製造業販路開拓支援補助金」は、その一部を出します。対象は飯田市内に住所か主たる事業所がある製造業者です。補助率は国内の展示商談会で40%、海外とオンラインで50%になります。上限は国内10万円、海外・オンライン各20万円です。3次公募の締切は2026年11月27日(金)17時必着で、対象は2026年12月1日から2027年3月31日までに行う出展です。
出展が12月1日より前に終わっていると、この公募では対象になりません。それと補助金の交付は、同じ事業所で年度ごとに1回だけです。
製造業販路開拓支援補助金の要点まとめ
正式名:飯田市製造業販路開拓支援補助金(令和8年度・3次公募)
だれが
- 申請者
- 事業者(市内の製造業者)
- 対象業種
- 製造業
- 利用目的
- 国内・海外・オンラインの展示商談会への出展
- 対象地域
- 長野県飯田市
- 従業員数
- 公式ページに記載なし
いくら
- 補助上限額
- 20万円(海外・オンライン。国内は10万円)
- 補助率
- 国内40%/海外・オンライン50%
いつ・どこへ
- 申請受付
- 2026年10月14日〜2026年11月27日(17時必着)
- 事業の完了
- 2027年3月31日まで(出展は2026年12月1日以降)
うちの会社は対象になる?
次の4つにすべて当てはまれば、対象の見込みです。
当てはまるものにチェックを入れてください。0 / 4
主たる事業所は、会社の中心になる事業所のことです。支店や営業所だけが市内にある場合の扱いは、公式ページに書かれていません。工業課に聞くのが確実です。製造業にあたるかどうかの線引きも、公募要領には書かれていませんでした。
次のどれかに当たると対象外です。
- ✕ 市内に住所も主たる事業所もない
- ✕ 出展が12月1日〜3月31日の外
- ✕ 同じ年度にすでに交付を受けた事業所
- ✕ 申し込んだだけで出展しなかった
最後の例は、公募要領に「展示商談会等に出展していない場合の当該展示商談会等に係る経費」は対象外とあります。
同じ年度の1回という制限は、公募要領に「同一事業所からの申請に対する補助金の交付は、年度毎1回限り」と書かれています。1次や2次の公募で交付を受けた事業所が3次に申し込めるかは、条文からは読み取れません。該当しそうなときは、先に工業課へ電話で確かめます。
いくら戻ってくる?
対象経費に補助率をかけた額で、上限を超えた分は出ません。上限に届くのは、国内なら対象経費が25万円、海外とオンラインなら40万円のときです。
| 区分 | 補助率 | 上限 | 上限に届く経費 |
|---|---|---|---|
| 国内展示商談会等 | 40% | 10万円 | 25万円 |
| 海外展示商談会等 | 50% | 20万円 | 40万円 |
| オンライン展示商談会等 | 50% | 20万円 | 40万円 |
計算例を3つ、業種を変えて置きます。
- 金属加工業が国内の工業見本市に出る。小間料と装飾費で30万円:30万円 × 40% = 12万円 → 上限の10万円
- 食品メーカーが国内の商談会に出る。小間料と装飾費で15万円、旅費3万円(合計18万円):18万円 × 40% = 7.2万円
- 電子部品メーカーがオンライン商談会に出る。参加費12万円、紹介動画の制作18万円:30万円 × 50% = 15万円
海外では、通訳・翻訳費も経費に入ります。小間料等30万円、通訳4万円、旅費6万円なら、合計40万円で、40万円 × 50% = 20万円(上限ちょうど)です。
旅費には枠があります。役職員旅費は1名分だけで、旅費を除いた対象経費の20%までです。小間料などが20万円なら、旅費は4万円まで数えられます。
補助金は採択されても、予算の都合で申請額から減ることがあります。決定額は上限で、実際の額は実績報告の後に確定します。確定額は1,000円未満が切り捨てになります。申請書の金額は、経費も申請額も税抜きで書きます。
何に使える?
対象にならないもの
- 手数料、保険料、通信費、飲食費などの間接経費
- セミナーなどの参加費
- 消費税や印紙代などの租税公課
- パソコン周辺機器、事務用品などの汎用的な備品
- 領収書などで支出を確認できない経費
- 出展しなかった展示会にかかった経費
対象になるもの
- 国内・海外:出展小間料、展示装飾費、光熱水費、役職員旅費、輸送費
- 海外だけ:通訳・翻訳費(外部に委託したもの)
- オンライン:出展参加費、ウェブサイト掲載料、コンテンツ制作費
展示装飾費は、会期中に会場で使う机やいすの借り上げなど、備品の借上げも含みます。購入したものは対象に入りません。コンテンツ制作費は、その展示で使うウェブサイトや商品紹介動画の制作費に限られます。
旅費は、説明に当たる役員か従業員の1名分です。公共交通機関は最も経済的な経路が基準で、グリーン車やビジネスクラスの追加料金、タクシー料金は原則として対象外です。車で行くなら有料道路と駐車場の料金は入ります。説明に当たる人が荷物の輸送を兼ねるときは、輸送費でなく旅費に整理します。
表にない経費でも、出展に特に必要と協議会の会長が認めたものは対象になることがあります。気になる経費は申請前に工業課へ聞きます。
複数の企業で共同出展する場合や、第三者がまとめて借りた小間に出る場合は、小間の使用面積、費用の負担割合、支払いの証明、小間配置図などの追加書類が要ります。
申請から入金までの流れ
- 出展する展示会を決める(事業者。期間は2026年12月1日〜2027年3月31日。内容と出展費用が分かる資料が申請に要ります)
- 申請書類を出す(事業者→協議会。2026年11月27日の17時必着。持参は土日祝を除く8時30分〜17時)
- 審査を待つ(協議会。審査会で決まります。結果の通知は12月上旬の予定)
- 交付決定を受けて、出展する(事業者。交付決定は、補助してよいと協議会が正式に決める通知です)
- 実績報告を出す(事業者→協議会。完了から30日後か2027年3月31日のいずれか早い日まで)
- 額が確定したら請求書を出す(事業者→協議会。受け取り後に請求し、請求後に順次支払われます)
申請先は市役所でなく、飯田市製造業販路開拓事業推進協議会です。事務局は工業課の中にあります。
補助金は後払いです。出展費用はいったん自社で払い、実績報告のあとに戻ってきます。支払いの証拠となる領収書は捨てずに取っておきます。
必要な書類
準備できた 0 / 6
定款などは、事業の概要が確認できる書類であれば足ります。個人事業主など定款がない場合に何を出すかは、公募要領に例示がありません。市税完納証明書は、市税を滞納していないことを証明するものです。出展内容と費用が分かる資料は、主催者のチラシや申込書などが使えます。公募要領には、必要に応じて追加の書類を求められることもあると書かれています。
事業計画書には、直近2期分の従業員数と売上高・利益、過去3年間の出展歴、他の補助金を使うかどうかも書く欄があります。決算の数字は先にそろえておきます。
実績報告のときは、実績報告書(様式第7号)に、領収書などの支払いの証拠と、出展状況が分かる写真を付けます。
もらえなくなるのはどんなとき?
- 対象期間の外で出展した:2026年12月1日より前、または2027年3月31日より後の出展は、この公募の対象になりません。
- 出展しなかった:申し込みや準備をしても、出展しなければ、その展示会にかかった経費は対象外です。
- 経費を支払った証拠がない:領収書などで支出が確認できない経費は、対象から外れます。
- 勝手に内容を変えた:交付決定の後に内容や経費を変えるときは、先に変更承認申請書(様式第5号)を出します。軽微な変更は不要ですが、申請額が変わる場合は軽微に当たりません。
- 虚偽や不正があった:交付が取り消され、すでに受け取っていれば返還を求められます。
よくある質問
申請できるのは、どんな会社ですか?
飯田市内に住所を持つか、主たる事業所を市内に置く製造業者です。法人か個人事業主かの区別は、公募要領に書かれていません。資本金や従業員数の条件も、公式ページには見当たりませんでした。製造業にあたるかどうか迷う場合は、飯田市工業課(0265-22-5644)に、事業の内容を伝えて確かめます。
3次公募の締切はいつですか?
2026年11月27日(金)17時必着です。持参する場合は、土日祝日を除く午前8時30分から午後5時までに出します。郵送の場合も、この日時までに届いている必要があります。出展先の資料や市税完納証明書をそろえる時間を考えると、公募開始日の2026年10月14日から動いておくと余裕ができます。
出展する展示会は、いつ開かれるものが対象ですか?
2026年12月1日から2027年3月31日までに行われる出展です。国内でも海外でも、オンラインでも同じです。期間より前に終わった展示会や、後に始まる展示会は、この公募では対象になりません。会期が期間をまたぐ展示会は、公募要領に書かれていないので、申請前に工業課へ確認します。
国内と海外では、補助額はどれくらい違いますか?
補助率と上限が違います。国内は経費の40%で上限10万円、海外とオンラインは50%で上限20万円です。たとえば経費が40万円なら、国内は16万円でも上限の10万円にとどまり、海外は20万円まで出ます。通訳・翻訳費が経費に入るのも海外だけです。
何件くらい採択されますか?
区分を問わず合計6件程度です。予算の範囲内で交付されるため、件数が変わる場合があると公募要領に書かれています。申請すれば必ず採択されるわけではなく、審査会で決まります。審査の内容に関する問い合わせには応じてもらえません。事業計画書に、出展する展示会の狙いと見込む成果を具体的に書いておきます。
同じ年度に2回申請できますか?
できません。同一事業所に対する補助金の交付は、年度ごとに1回です。展示会が複数ある場合は、どの出展で申請するかを選びます。また、すでに別の公募で交付を受けた事業所が、3次公募に申し込めるのかどうかは、公式ページと要領では確認できませんでした。工業課に電話で聞きます。
他の補助金と一緒に使えますか?
併用は可能です。ただし、補助金の総額が補助対象経費を上回りそうな場合は、申請額から調整されます。たとえば経費が20万円で、別の補助金でも同じ経費に10万円が出るなら、この補助金で受け取れる額は、経費の範囲に収まるよう減らされます。他の補助を受けるときは、申請書にその旨を伝えておくと安全です。
補助金はいつ受け取れますか?
出展が終わって、実績報告が済んだ後です。補助金の額が確定したら、交付額確定通知が届きます。その後、請求書(様式第9号)を出すと、協議会から順次支払われます。出展費用はいったん自社で全額払うことになるので、資金繰りを組んでおきます。帳簿と証拠書類は、完了した年度の終了後5年間保存します。
採択された後に出展をやめた場合は?
先に廃止承認申請書(様式第6号)を出して、承認を受ける必要があります。出さずにやめると、不適当な行為として、交付決定が取り消されるおそれがあります。すでに補助金を受け取っていれば、全部か一部の返還を求められます。出展の内容や経費を変えるときも、先に変更承認申請書(様式第5号)を出します。
補助を受けた後に、報告することはありますか?
あります。事業が終わったら実績報告書を出し、そのあと成果報告書(様式第10号)を出します。公募要領では、成果報告の期限は2028年3月31日です。補助事業者の名前と事業の内容が公表されることもあります。商談の結果や受注の見通しは、出展のときから記録しておくと報告書を書きやすくなります。
どこに問い合わせればよいですか?
飯田市製造業販路開拓事業推進協議会の事務局です。飯田市産業経済部の工業課内に置かれていて、電話は0265-22-5644です。住所は飯田市座光寺3349番地1(エス・バード内)です。公募期間中は、書類の書き方や、自社の出展が対象かどうかを事前に聞いておくと、不備での差し戻しを減らせます。
