船員の経験がない45歳以上の人を雇うと、最初の数か月は育てる期間になります。この間の人件費は、雇った航路事業者が負担します。香川県の船員チャレンジ雇用促進助成金は、その育成を終えた人数に応じて、県が1人あたり最大30万円(機関部)または12万円(甲板部・無線部)を助成する制度です。1事業者の上限は年度で42万円です。
申請できるのは、県内に本社か主たる事業所がある一般旅客定期航路事業者です。離島航路の欠損額の補助(香川県離島航路運営費等補助金など)を受けている事業者は対象外なので、最初にここを確かめてください。
香川県 船員チャレンジ雇用促進助成金の要点まとめ
正式名:香川県船員チャレンジ雇用促進助成金
だれが
- 申請者
- 一般旅客定期航路事業者(県内に本社か主たる事業所があること)
- 対象業種
- 一般旅客定期航路事業(海運)
- 利用目的
- 45歳以上の船員未経験者の雇用・育成
- 対象地域
- 香川県
- 従業員数
- 公式ページに記載なし
いくら
- 補助上限額
- 42万円(1事業者・1会計年度あたり)
- 補助率
- 定額
いつ・どこへ
- 申請受付
- 2026年8月18日〜2027年3月19日
- 事業の完了
- 船員の育成を2027年3月31日までに完了
うちの会社は対象になる?
事業者の条件は次の4つです。すべて当てはまれば対象の見込みです。
当てはまるものにチェックを入れてください。0 / 4
雇う船員の条件も、すべて満たす必要があります。
当てはまるものにチェックを入れてください。0 / 4
次のどれかに当たると対象外です。
- ✕ 離島航路の欠損補助を受けている事業者
- ✕ 国・地方公共団体
- ✕ 期間を限って運航する航路の船員
期限なしの雇用契約は、更新のある有期契約とは別物です。契約の期間を定めない雇い方が条件になります。船員としての経験が「ない」と言える範囲(陸上での勤務や実習の扱いなど)は、公式ページに細かい線引きがありません。迷う人は、交通政策課(087-832-3135)に雇入れの前に聞いておくと安全です。
いくら戻る?
助成額は、育成を終えた人数に応じて決まります。単価は部ごとに違います。
| 部 | 単価 | 育成期間 | 1人あたりの上限 |
|---|---|---|---|
| 甲板部・無線部 | 月額4万円 | 3か月 | 12万円 |
| 機関部 | 月額5万円 | 6か月 | 30万円 |
どちらも「以内」と書かれた上限です。1事業者の合計は、1会計年度で42万円までです。
- 甲板部の船員が1人:4万円 × 3か月 = 12万円
- 機関部の船員が1人:5万円 × 6か月 = 30万円
- 機関部1人と甲板部1人:30万円 + 12万円 = 42万円 → ちょうど上限
- 機関部が2人:30万円 × 2 = 60万円 → 上限の42万円(18万円分は出ません)
- 甲板部が3人:12万円 × 3 = 36万円 → 上限には届きません
部の組み合わせは自由です。同じ部で何回かに分けて申請もできます。育成期間が年度をまたぐ場合は、育成が完了した日の属する年度の枠で数えます。機関部を2人以上育てるなら、上限の42万円が先に来ます。
申請の流れは? 育成が終わってから出す
この助成金は、育成が終わってから申請します。先に申請して前払いを受ける形ではありません。
- 船員を雇う(事業者。2026年4月1日以降の雇入れが対象)
- 育成期間を過ごす(甲板部・無線部は雇入日から3か月、機関部は6か月)
- 交付申請をする(事業者→県。電子申請システムで申請書と事業の証明を出し、誓約書と納税証明書の原本は交通政策課へ郵送。受付は2027年3月19日まで)
- 交付決定を受ける(県→事業者。決定通知書が届く)
- 実績報告を出す(事業者→県。交付決定日から30日後か2027年3月31日の早いほうまで)
- 額の確定後に請求する(事業者→県。確定通知のあとに請求書を出す。請求書を受け取った日から30日以内に交付)
- 継続して雇っているかを報告する(事業者→県。育成完了から6か月後の日から30日以内に状況報告書)
育成する船員が複数いるときは、育成が終わった人から順に申請できます。2027年3月20日から31日の間に育成が完了する船員がいる場合は、完了を待たずに3月19日までに申請してください。
必要な書類
準備できた 0 / 8
事業を営む証明は、許可証のコピーなどです。納税証明書は、申請日の直近1か月以内に発行されたものが要ります。発行窓口は公式ページに記載がありません。交付申請書には、雇う船員ごとに氏名・生年月日・雇入日・船員経験の有無を書きます。誓約書には、暴力団と関係がないことと、必要な場合に県が警察へ照会することへの承諾が含まれます。実績報告では、船員の氏名・生年月日・雇入日・船員経験の有無がわかる書類(給与支払簿、船員手帳の写しなど)を出し、様式には週の勤務日数と勤務時間も書きます。状況報告には、在職か退職かを示す書類を添えます。
もらえなくなるのはどんなとき?
- 育成後に辞めてしまった:育成完了から6か月(雇入日から数えて甲板部・無線部は9か月、機関部は1年)たった日に、継続して雇われていないと確認されると、交付決定が取り消されます。支払い済みの助成金は返還を求められます。
- 別の部に移した:同じ日に、雇ったときと同じ部の船員として乗船していることも条件です。たとえば機関部で雇った人を甲板部へ移すと、要件を満たさなくなります。
- 受付期間をすぎた:交付申請は2027年3月19日までです。実績報告にも期限(交付決定日から30日後か2027年3月31日の早いほう)があります。やむを得ない理由があれば猶予される場合があると要綱にあります。
- 偽りや不正があった:不正の手段で交付決定を受けたときは、取り消しになります。返還には、受け取った日から納付日までの期間に応じて年10.95%の加算金が付きます。
- 予算の範囲を超えた:要綱は「予算の範囲内」で交付すると定めています。公式ページに予算額の記載はないため、早めに申請しておくと安心です。
継続雇用や同じ部での乗船が確認できずに返還となる場合は、加算金は付かないと要綱に書かれています。それでも助成金そのものは戻すことになるため、採用の段階から定着の見通しを立てておく必要があります。
よくある質問
個人事業主の船会社でも申請できますか?
要綱は、海上運送法の一般旅客定期航路事業を経営する者を対象としています。法人に限るという記載は、公式ページにも要綱にもありません。ただし、県内に本社か主たる事業所があること、申請時点で事業を休止・廃止していないこと、県税を滞納していないことが条件です。国と地方公共団体は対象外です。個人で営んでいる場合の確認書類は、交通政策課に問い合わせると確実です。
45歳はいつの時点で数えますか?
雇入日の時点で満45歳以上であることが条件です。申請日や育成完了日の年齢ではありません。たとえば雇入日に44歳だった人は、その後45歳になっても対象になりません。逆に、雇入日にすでに満45歳であれば、育成中に年齢を重ねても問題ありません。採用の面接や内定の段階で、雇入日の見込みと生年月日を確認しておくと安心です。
船員の経験が少しでもある人は対象外ですか?
要件は「船員未経験の者」です。船員としての経験がある人は、対象になりません。実績報告の書類にも、船員経験の有無を証する書類を添える決まりがあります。船員手帳をすでに持っている人を雇う場合などは、扱いが公式ページに細かく書かれていません。雇う前に、交通政策課へ個別に確かめておくのが安全です。
パートやアルバイトで雇った人も対象ですか?
週20時間以上で、期限の定めのない雇用契約に基づいて就業している人が対象です。更新を前提にした有期契約や、期間を決めたアルバイトは、要件に当てはまらない可能性が高くなります。週の勤務時間も大切で、週20時間に届かない契約は対象になりません。雇用契約書の期間の欄と、1週間の所定労働時間を、先に見直しておくと安心です。
2026年3月以前に雇った船員は対象になりますか?
対象になりません。令和8年度の対象は、2026年4月1日以降に新たに雇用された人で、かつ2027年3月31日までに育成が完了した人に限られます。4月より前に雇った人は、育成期間が重なっていても、この年度の助成の対象外です。雇入日と育成の完了日の両方が、この期間に収まっているかを確かめてください。
申請はいつまでにすればよいですか?
受付は2026年8月18日から2027年3月19日までです。基本は、育成が完了してから申請します。ただし、2027年3月20日から31日の間に育成が完了する船員がいる場合は、完了を待たずに、3月19日までに申請してください。機関部の船員は育成に6か月かかるため、雇入れが遅い年度は、完了の時期が受付期間の終わりに近づきます。逆算して動くのが安全です。
助成金はいつ振り込まれますか?
申請から入金までは段階があります。交付決定を受けたら、決定日から30日後か2027年3月31日のどちらか早い日までに実績報告を出します。県が内容を審査して額を確定し、確定通知が届いたら請求書を出します。請求書を県が受け取ってから30日以内に交付されます。入金日そのものは、公式ページに記載がありません。資金繰りは、この流れの長さを見込んで立てておくと安心です。
上限の42万円は、年度ごとの金額ですか?
1事業者あたり、1会計年度で42万円が上限です。育成期間が複数の年度にわたる場合は、育成が完了した日の属する年度の分として数えます。部の組み合わせは自由で、同じ部で複数回に分けて申請することもできます。年度が替わった後の制度の扱いは、公式ページに記載がありません。次の年度に向けた採用計画は、県の案内ページの更新を見ながら立てるとよいでしょう。
離島航路の補助金を受けている会社は、まったく使えませんか?
要綱では、香川県離島航路運営費等補助金などの欠損額の補助を受けている者が、助成対象事業者から除かれています。この記述は事業者の区分に関するもので、船員の雇用の中身とは関係ありません。自社の補助の受け方が「欠損額の補助」に当たるかどうかは、交通政策課に問い合わせると正確にわかります。申請前に、受けている補助の名前と区分を手元に控えておいてください。
問い合わせ先はどこですか?
香川県交流推進部交通政策課の総務・企画グループです。電話は087-832-3135、メールはkotsu@pref.kagawa.lg.jpです。郵送先は〒760-8570 香川県高松市番町四丁目1番10号(香川県庁舎東館5階)です。誓約書と納税証明書の原本は、ここへ郵送します。対象になるかどうかや書類の書き方で迷ったら、雇入れや申請の前に聞いておくと、出し直しを防げます。
