地震の被害は、折れた枝や落ちた果実だけでは終わりません。落果の処分が遅れれば病気が広がり、樹が弱れば来年の実りに響きます。八代市のこの事業は、その「あとの手当て」の労賃と薬剤・肥料の費用を、10aあたりの定額で支えます。受付会は地区ごとに日が決まっていて、10月13日から16日です。
梨産地復旧支援事業の要点まとめ
正式名:②梨産地復旧支援事業(令和8年熊本地震)
だれが
- 申請者
- 被災した果樹農家(個人・法人)
- 対象業種
- 農業(果樹。梨以外の果樹も対象)
- 利用目的
- 病害の発生防止、樹勢の回復
- 対象地域
- 熊本県八代市
- 従業員数
- 公式ページに記載なし(農業振興課へお問い合わせください)
いくら
- 補助上限額
- ①2.5万円/10a以内、②2.8万円/10a以内
- 補助率
- 定額
いつ・どこへ
- 申請受付
- 2026年10月16日(金)まで(地区別の受付会は13日から)
自分の園は対象になる?
市の案内から読み取れる条件は次の3つです。
当てはまるものにチェックを入れてください。0 / 3
事業名に「梨」とありますが、チラシには「梨以外の果樹も対象です」と書かれています。
次のどれかに当たると、受付会で進めにくくなります。
- ✕ 被災状況の写真がない
- ✕ 園地の面積を示す書類がない
- ✕ 自分の地区の受付日に行けない
自分の地区の日に行けない場合の扱いは、案内に書かれていません。市のお知らせでは、受付会に先立って「営農再開ワンストップ相談窓口」でも受付を行うとあるので、農業振興課か窓口に相談してください。
いくら支援される?
支援は2種類で、どちらも10aあたりの定額(上限)です。
- ①病害の発生・まん延防止:25,000円/10a以内
- ②樹勢回復:28,000円/10a以内
2つの取り組みを両方行う場合に合算できるかは、案内に書かれていません。
- 50aの梨園で①を行う:25,000円 × 5(10a単位)= 125,000円まで
- 30aのぶどう園で②を行う:28,000円 × 3 = 84,000円まで
- 20aの園で、実際に使った費用が1万円だった場合:定額の上限(5万円)より少ない実費の場合の扱いは、案内に記載がない
「以内」とあるので、定額の上限まで必ず出るとは読めません。
何に使える?
対象にならないものは、案内に書かれていません。取り組みごとに、対象の費用が決まっています。
- ①病害の発生・まん延防止:被災で落ちた果樹(果実)の処分と、追加防除に必要な作業労務費・薬剤費
- ②樹勢回復:樹勢が落ちた樹の回復に必要な整枝と追加施肥にかかる作業労務費・肥料費
持参書類の欄には「自家労力、雇用」の作業計画・作業日誌が並んでいて、自家労力の分も書類に載る形です。①では、雇用労賃を支払ったことが分かる書類も要ります。
申請の流れ
- 営農再開ワンストップ相談窓口に相談する(農業者→千丁支所。0965-30-1671。事前の相談が勧められ、受付会より先にここで受付も行っている)
- 持参するものをそろえる(農業者。写真、面積の資料、作業日誌など)
- 自分の地区の日に受付会へ行く(農業者→八代地域農業協同組合 北部営農購買センター2階。10月13〜16日)
- 実施後の書類を出す(農業者。②は実施後に作業日誌を提出する。提出先と期限は案内にない)
必要な書類
準備できた 0 / 7
①と②で必要な書類が違います。追加防除をするなら、前年の農薬使用記録と作業日誌も要ります。追加施肥をするなら、前年の肥料使用記録と作業日誌です。
もらえなくなるのはどんなとき?
- 地区の受付日を逃した:受付会は地区ごとに日が分かれています。混雑を緩和するための設定です。市のお知らせには、追加防除や施肥など早期の営農再開に向けた取り組みの支援は、受付会での要望で終了すると案内されています。この梨の事業も同じ扱いかは書かれていないので、10月16日までに動くのが安全です。
- 書類が足りない:①と②、追加防除と追加施肥で書類が違います。
- 実施後の書類が出ていない:②では作業日誌(自家労力・雇用の実績)を実施後に出す形です。
よくある質問
受付会はいつ、どこで開かれますか?
令和8年10月13日(火)から16日(金)までの4日間です。会場は八代地域農業協同組合(JAやつしろ)北部営農購買センターの2階で、八代市鏡町内田732-1です。市の別のページには番地が792-1とあり、表記が割れているので、行く前に地図で確かめてください。地区ごとに日が決まっていて、たとえば鏡地区は16日の午前、千丁地区は14日の午後です。自分の地区の日程は、市のページで確かめてください。
午後の時間は何時からですか?
市のページで表記が違います。梨産地復旧支援事業のページは午後が「11:30〜16:00」ですが、要望受付会のページと、市が公開している日程表(PDF)は「13:30〜16:00」です。午前は9時から11時30分までで共通なので、午後の開始は13時30分と読むのが自然です。ただしどちらの表記が正しいかは、市の説明がありません。念のため農業振興課に電話で確かめてから行きましょう。日程表には、16日午後に「その他」の欄もあります。自分の地区が一覧にない場合も、先に電話で聞いてください。
梨以外の果樹でも対象になりますか?
対象になります。チラシに「梨以外の果樹も対象です」と書かれています。ぶどう、みかんなど具体的な品目の一覧は載っていません。自分の作物が果樹に当たるか迷う場合は、ワンストップ相談窓口か農業振興課に電話で聞いてください。聞くときは、品目、園地の面積、被害の様子を伝えると話が早く進みます。窓口は平日の午前9時から正午、午後1時から4時までです。
補助額はどのように決まりますか?
10aあたりの定額(上限)で決まります。①病害の発生・まん延防止は25,000円以内、②樹勢回復は28,000円以内です。たとえば50aなら、10aの5区画分で、①は最大125,000円です。実際に使った費用が上限より少ないときの扱いは案内に記載がありません。受付会で確かめてください。
①と②は両方申請できますか?
案内には、両方の申請を禁じる記述も、合算できるという記述もありません。取り組みの内容は別で、持参する書類も別です。両方を行う予定なら、書類を両方そろえて受付会に持っていき、窓口で扱いを確かめてください。①の追加防除は前年の農薬使用記録、②の追加施肥は前年の肥料使用記録と、それぞれ別の書類を求められます。作業日誌も共通で使えるとは書かれていないため、事前にワンストップ相談窓口へ電話で相談しておくと、当日に書類不足で出直す事態を避けられます。
自分や家族で作業した分も対象ですか?
書類の面では対象になる形です。①は「作業日誌、雇用労賃を支払ったことがわかる書類」、②は「作業計画(自家労力、雇用)」と、実施後の「作業日誌(自家労力、雇用の実績)」が挙がっています。自家労力の単価の決め方は案内にありません。作業日誌は、日付、人数、時間を残しておきましょう。
ワンストップ相談窓口とは何ですか?
国、県、市などで作った相談の窓口です。八代市千丁支所1階にあり、平日の午前9時から正午、午後1時から4時まで開いています。支援事業の使い方の相談、必要書類の作成アドバイス、営農技術や融資の相談ができます。電話は0965-30-1671です。受付会の前に相談するよう案内されています。
同じ地震の別の支援事業とは重ねられますか?
市は同時期に、①早期営農再開支援、③いぐさ畳表加工再開支援、④農業用機械・施設等復旧支援を並べて案内しています。重ねて使えるかは、このページに書かれていません。④の機械・施設の修繕は、ワンストップ窓口で12月下旬まで(予定)要望を受け付けるとされています。④の事業ページには、第2回の要望受付を11月末まで(予定)とする記載もあり、期日の表記が割れています。早期営農再開支援事業のページは、果樹の病害発生・まん延防止や樹勢回復について、この梨の事業のページを案内しています。どの事業に何を出すか、相談窓口で整理してください。
被害があるのに、写真を撮っていません。どうすればよいですか?
被災状況が分かる写真は、①②共通の持参物です。すでに片づけてしまった場合に代わりの書類が使えるかは、案内に書かれていません。今からでも残っている被害を撮影し、片づけ前の写真があれば合わせて持参してください。使えるかどうかの判断は市が行うので、受付会より前にワンストップ相談窓口で聞きましょう。
受付会に行けない場合はどうなりますか?
案内に、代理人の受付や郵送の可否は書かれていません。一方、市のお知らせには、混雑が見込まれるため受付会に先立って「営農再開ワンストップ相談窓口」(千丁支所1階)でも受付を行うとあります。自分の地区の日に行けない人は、まずこの窓口に電話し、受付の方法を聞いてください。受付会の4日間は平日の日中に会場へ行く形なので、早めに動くほうが安全です。
問い合わせ先はどこですか?
営農再開ワンストップ窓口(八代市千丁支所内、0965-30-1671)と、八代市役所の農業振興課園芸畜産係(本庁4階、0965-33-8751)です。受付会の前に、持参するものと自分の地区の日程を電話で確かめておくと、当日の手戻りを防げます。電話が混み合うことも考えられるので、窓口の開いている平日の午前9時から正午、午後1時から4時の間に、余裕をもってかけましょう。
実施後に出す書類とは何ですか?
②樹勢回復のうち、整枝や施肥を行ったあとに提出する作業日誌(自家労力と雇用の実績)です。①は受付会で作業日誌を持参する形で、②は計画を先に出し、実績は後で出す形と読めます。提出の期限は案内にありません。作業日誌は毎回つけておきましょう。日付、作業した人、時間、作業の内容を残しておくと、自家労力の分も雇用の分も実績として示しやすくなります。いつまでに出すかは、受付会かワンストップ相談窓口で必ず確かめてください。
