採用動画の見積もりが60万円で出てきたとします。金沢市の補助金を使えば、その半分の30万円が戻ります。従業員が少ない小規模企業者なら2/3の40万円です。
対象は金沢市内に事業所のある中小企業で、上限は50万円、申請は2月末必着です。交付決定の前に動画制作やバスの手配を始めると、補助は受けられません。先に申請書を出す順番で動いてください。
金沢市 新戦力確保サポート補助金の要点まとめ
正式名:金沢市中小企業新戦力確保サポート補助金
だれが
- 申請者
- 事業者(市内に事業所を持つ中小企業事業主)
- 対象業種
- 業種の指定なし
- 利用目的
- 採用動画・電子版採用パンフレットの制作、工場見学の受け入れ
- 対象地域
- 石川県金沢市
- 従業員数
- 小売50人・サービス100人・卸売100人・その他300人以下
いくら
- 補助上限額
- 50万円
- 補助率
- 対象経費の1/2(小規模企業者は2/3)
いつ・どこへ
- 申請受付
- 2026年4月1日〜2027年2月26日(2月末必着)
- 事業の完了
- 2027年3月31日まで
うちの会社は対象になる?
次の5つにすべて当てはまれば、対象の見込みです。
当てはまるものにチェックを入れてください。0 / 5
中小企業の基準は、業種ごとに資本金か従業員数の上限が決まっています。どちらか一方を満たせば足ります。
| 主たる事業 | 資本金 | 常時使用する従業員 |
|---|---|---|
| 小売業(飲食店を含む) | 5,000万円以下 | 50人以下 |
| サービス業 | 5,000万円以下 | 100人以下 |
| 卸売業 | 1億円以下 | 100人以下 |
| その他の業種 | 3億円以下 | 300人以下 |
この表の基準に当たらなくても、従業員100人以下の法人(国や自治体などを除く)なら対象になります。雇用保険の適用事業主とは、従業員の雇用保険に加入している事業主のことです。
次のどれかに当たると対象外です。
- ✕ 同じ経費で、ほかの補助金を受けている
- ✕ 市税を納めていない
- ✕ 反社会的勢力と関係がある
工場見学の費用を申請するなら、事業所の場所にも条件があります。本社が金沢市内にあるときは、見学先の工場が石川県内にあれば足ります。本社が市外のときは、見学先の工場が金沢市内にある場合に限ります。
いくら戻ってくる?
対象経費の合計に1/2を掛けた額です。小規模企業者(常時使用する従業員が、小売・サービス・卸売業は5人以下、その他の業種は20人以下の事業者)は2/3を掛けます。1万円未満は切り捨てで、上限は50万円です。
- 採用動画を市内の制作会社に60万円で外注する:60万円 × 1/2 = 30万円
- 同じ動画を従業員4人の小売店が作る:60万円 × 2/3 = 40万円
- 動画40万円と工場見学のバス代10万円を合わせる:50万円 × 1/2 = 25万円
- 動画制作費が100万円かかった:100万円 × 1/2 = 50万円(上限に届く)
- 経費が45万5,000円:45万5,000円 × 1/2 = 22万7,500円 → 22万円(万円未満は切り捨て)
1/2の事業者が上限の50万円に届くのは、経費が100万円のときです。小規模企業者は経費75万円で届きます。
何に使える?
対象にならないもの
- 自社の商品やサービスを売るための動画やパンフレット
- 市外の制作会社への外注費(採用動画・電子版パンフレット)
- 動画を自社サイトに載せる作業の費用
- 有料道路の通行料金と駐車料金(送迎バスの費用のうち)
対象になるもの
- 採用動画と電子版採用パンフレットの制作費(金沢市内に事業所を持つ事業者へ外注するものに限る)
- 工場見学者への説明資料の作成費(パンフレット、DVD、展示パネルなど)
- 工場見学者の送迎バスの借り上げ費(バス代、バスガイド代、添乗員費、乗務員費)
- 説明に使う備品や消耗品の購入費(翻訳機器、拡声器、トランシーバー、イヤホンマイクなど)
採用動画と電子版パンフレットには、追加の条件が付きます。
- 金沢市内を勤務地に含む求人を出していて、ハローワークや求人サイトなど自社サイト以外で確認できること
- 電子版パンフレットは、電子媒体で見られるものであること
- 完成したものを自社サイトに載せること
- 動画を金沢市はたらくサイトからリンクすることに同意すること
工場見学の費用には、見学する工場が県内の生産施設であることという条件があります。
申請の流れ
- 見積書を取る(事業者→制作会社やバス会社。費用項目と単価が分かる形で。「一式」は不可)
- 申請書類を市に出す(事業者→金沢市 商工労働課。2月末必着。月末が土日祝なら前日)
- 交付決定を待つ(市→事業者。申請から約1〜2週間。決定の前に事業を始めない)
- 事業を実施する(事業者。2027年3月末までに終える)
- 完了から15日以内に実績報告を出す(事業者→市。支払いが分かる書類と成果物を付ける)
- 確定通知のあと請求書を出す(事業者→市。請求書はExcelファイルで出す。補助金が口座に振り込まれる)
必要な書類
準備できた 0 / 9
雇用保険の加入書類は、直近の雇用保険料領収書の写しなどです。承諾書と誓約書は、押印した原本が要ります。事業概要書には、事業の内容、経費の配分、収入と支出の予算を書きます。求人の掲載ページの写しは採用動画や電子版パンフレットを申請するときだけ、小規模企業者の証明書は2/3の補助率を使うときだけ出します。個人事業主が履歴事項全部証明書の代わりに出す書類は案内ページに記載がないので、市の商工労働課に聞いてください。
もらえなくなるのはどんなとき?
- 交付決定の前に始めた:決定前に実施した事業には補助金が出ません。動画制作の発注やバスの手配は、通知が届いてからにします。
- 内容を大きく変えた:対象経費の総額か内訳が20%以上変わるときは、変更申請が要ります。経費が増えても、補助金の額は増えません。
- ほかの補助金と重ねた:同じ経費に別の補助金を受けていると対象外です。
- 完了報告が遅れた:実績報告は事業の完了から15日以内です。3月末が事業完了の期限なので、年度末は書類の準備を先に進めておきます。
令和9年度の申請から変わること
採用動画と電子版パンフレットの制作費は、令和9年度の申請分から、前の年度に同じ費用で補助を受けていると対象外になります。令和8年度の申請は、この制限の対象ではありません。工場見学の費用はこの制限に含まれません。
よくある質問
本社が金沢市外でも申請できますか?
金沢市内に事業所があれば申請できます。事業所は本社でなくても構いません。ただし工場見学の費用は、本社が市内にあって見学先が石川県内の工場か、見学先の工場が金沢市内にあるときに限られます。市内に事業所を持たない事業者は、採用動画などを含めて対象外です。事業所の扱いで迷う場合は、市の商工労働課(電話 076-220-2199)に申請の前に聞いておくと安心です。
採用動画を市外の制作会社に頼むと対象外ですか?
対象外です。採用動画と電子版採用パンフレットの制作費は、金沢市内に事業所を持つ事業者へ外注するものに限られます。見積もりを取る前に、制作会社の事業所が市内にあるかを確かめておくと、後から対象外とわかる事態を防げます。市内の制作会社を探すときは、見積書に事業所の所在地が分かる形で記載してもらうと、申請の準備が進めやすくなります。
求人を自社サイトだけに載せている場合は使えますか?
採用動画と電子版パンフレットの申請では使えません。金沢市内を勤務地に含む求人が、ハローワークや求人情報サイトなど自社サイト以外の媒体で確認できることが条件です。申請のときには、求人が載った冊子かWebページの写しを付けます。自社サイトにしか求人を出していない場合は、先にハローワークなどへ掲載してから申請します。工場見学の費用なら、この条件はありません。
小規模企業者とは何ですか?
常時使用する従業員が小売・サービス・卸売業で5人以下、その他の業種で20人以下の事業者で、中小企業基本法で決まっています。該当すると補助率が1/2から2/3に上がります。たとえば経費が60万円なら、1/2では30万円、2/3では40万円です。申請のときは、小規模企業者の要件に関する証明書を市の案内ページの様式で作って出します。出し忘れると1/2で計算されるおそれがあるので、該当する場合は忘れずに付けてください。
1年度に何回申請できますか?
1年度に1回だけです。1つの事業者が同じ年度に何度も申請することはできません。採用動画も工場見学のバス代も使いたい場合は、1回の申請にまとめて、経費の合計に補助率を掛ける形にします。上限の50万円も事業者ごとの額です。まとめて出すために、見積書は動画とバス借り上げを同じ時期に取り、費用項目と単価が分かる形にそろえておくと準備が楽になります。
ほかの補助金と一緒に使えますか?
同じ経費については、ほかの補助金を受けていると対象外です。たとえば採用動画の制作費に国や県の補助を受けたなら、同じ動画の費用は金沢市の補助金に申請できません。別の経費であれば、重ならない範囲で組み合わせられる可能性はあります。申請の前に、ほかの補助金の対象経費と金沢市の対象経費が重なっていないかを、それぞれの窓口で確認しておくと安全です。
見積書に「一式」と書かれていても大丈夫ですか?
「一式」は認められません。事業にかかる経費が分かるよう、費用項目と単価を書いた見積書が必要です。制作会社やバス会社に見積もりを頼むときに、動画の撮影費、編集費、ナレーション費などの内訳と単価を書いてもらうよう伝えておきます。申請書に書く金額と見積書の内訳が合っていないと、直しを求められて交付決定が遅れる可能性があります。
送迎バスの高速料金は補助されますか?
補助されません。バスの借り上げは、バス代、バスガイド代、添乗員費、乗務員費が対象で、有料道路の通行料金と駐車料金は対象外です。見積書では、バス代と高速料金・駐車料金を別の行に分けてもらうと、対象経費の金額を数えやすくなります。工場見学のバスを借りるときは、見学先の工場が条件に合う県内の生産施設かどうかも、あわせて確かめてください。
申請の締切はいつですか?
毎年度2月末の必着です。2月末が土曜、日曜、祝日のときはその前日になります。2027年2月は28日が日曜なので、2月26日(金)が目安です。予算の範囲内で交付される制度のため、締切より前に受付が終わる可能性もあります。事業が終わる期限は3月末で、交付決定は申請から約1〜2週間かかるので、実施の期間を考えると早めの申請が安全です。
補助金はいつ振り込まれますか?
事業が終わったあとです。完了から15日以内に実績報告書を出すと、市が審査して補助金額を確定し、確定通知を送ります。そのあと請求書を出して、市が内容を確認してから指定口座に振り込みます。振込の日付は案内ページに記載がありません。資金繰りの予定を立てるなら、先に事業費を自社で払う前提で考え、時期は商工労働課に確認してください。
計画より経費が増えたら、補助金も増えますか?
増えません。経費の総額か内訳が20%以上変わるときは変更申請が必要ですが、経費が増えても補助金額の増額はできません。見積もりの段階で、後から追加しそうな費用を含めておくのが現実的です。たとえば動画の追加撮影を予定しているなら、その分も最初の見積書に入れてから申請します。経費が減った場合は、実際にかかった額で補助金が計算されます。
工場見学の費用は何が対象ですか?
見学者への説明資料の作成費、送迎バスの借り上げ費、説明に使う備品や消耗品の購入費の3つです。備品は翻訳機器、案内用の拡声器、トランシーバー、ガイド用のイヤホンマイク、ウェアラブルカメラなどが例に挙がっています。見学する工場は、県内の生産施設であることが条件です。工場見学のバス代を申請するときは、実施要領と当日の写真(場所が分かるもの)を実績報告に付けます。
