山梨県内で起業する人と、起業して5年に満たない人が、登記・事務所・広告・機械の費用の3分の2(上限50万円)を受け取れる助成です。募集は2026年10月30日17時必着で、残りは3週間ほどです。応募書類を出す前に、やまなし産業支援機構へ一度連絡するよう求められています。
成長分野スタートアップ資金助成事業の要点まとめ
正式名:成長分野スタートアップ資金助成事業(山梨みらいファンド事業)
だれが
- 申請者
- 県内で起業する人・起業後5年未満の人(法人・個人)
- 対象業種
- 指定あり(成長が期待される12分野)
- 利用目的
- 起業に要する経費
- 対象地域
- 山梨県
- 従業員数
- 公式ページに記載なし
いくら
- 補助上限額
- 50万円
- 補助率
- 対象経費の2/3以内
いつ・どこへ
- 申請受付
- 2026年9月1日〜2026年10月30日(17時必着)
- 事業の完了
- 交付決定日から12か月以内
うちの事業は対象になる?
次の条件にすべて当てはまれば、対象の見込みです。
当てはまるものにチェックを入れてください。0 / 4
起業する前の人も、起業して5年に満たない人も対象です。
次のどちらかに当たると対象外です。
- ✕ 国や自治体の助成を受けている事業
- ✕ 12の成長分野に入らない事業
12の成長分野は、応募要領で次のように決まっています。
- インバウンド観光
- 地域ブランド産業(果樹・ジュエリー・ワイン・織物・和紙など)とそれを生かしたニューツーリズム
- 6次産業化を目指すやまなしモデル農業(生産から加工・販売まで手がける農業)
- 森林・林業・木材産業
- ソーシャルビジネス(環境・福祉・まちづくりなどの課題を事業で解決する)
- クリーンエネルギー関連産業
- スマートデバイス・複合素材・環境素材の部品加工産業
- 生産機器システム産業(工作機械・産業用ロボット・半導体製造装置)
- 医療機器・介護機器・生活支援ロボットの製造産業
- ウェルネス・ツーリズム(疾病予防や健康増進を中心にした体験型観光)
- 安全・安心な食品産業
- ICT産業
自分の事業がどれに入るか迷うときは、応募前の連絡のときに聞くのが確実です。
いくら受け取れる?
かかった費用の3分の2です。上限の50万円に届くのは、対象経費が75万円以上のときです。以下の金額は計算のための仮の数字です。
- ICTの小さな会社が事務所の賃料と備品をそろえる:60万円 × 2/3 = 40万円
- ワインの体験観光を始める人が多言語のホームページを作る:30万円 × 2/3 = 20万円
- 6次産業化に取り組む農家が加工用の機械を入れる:90万円 × 2/3 = 60万円 → 上限の50万円
3つ目は自己負担が40万円になります。助成金は事業が終わって実績を報告した後に支払われる精算払いです。先に全額を自分で用意しておく必要があります。
何に使える?
対象にならないものを先に挙げます。
- 国や自治体の助成を受けている事業の経費
- 応募要領の経費区分に載っていない費用
対象になるものは次の6区分です。
- 登記費用(司法書士への報酬など)
- 広告宣伝費(新聞掲載、ホームページ、パンフレットの作成)
- 事務所開設費(事務所の改造・改修)
- 事務所運営費(事務所などの賃料)
- 機械器具費(機械装置・工具・器具・備品の購入、修繕、据付)
- 謝金(外部専門家の助言への謝礼)
経費区分に載っていない費用が対象になるかは、公式ページに書かれていません。編集部としては、見積を取る前に機構へ確かめることを勧めます。
申請の流れ
- 機構へ事前に連絡する(応募者→新市場開拓課。電話055-242-6390。書類を出す前に)
- 交付申請書と書類を出す(応募者→機構。持参か郵送で10月30日17時必着)
- Wordの申請書をメールで送る(応募者→機構。紙の提出と同じ期間内に)
- 審査を受ける(山梨みらいファンド事業審査委員会。書類とプレゼンで審査。11月中旬に決定の予定)
- 交付決定を受けて事業をする(機構→応募者。交付決定日から12か月以内)
- 実績を報告して助成金を受け取る(応募者→機構。精算払い)
審査の観点は4つです。事業の新規性・独自性、継続性・成長性、実現性・計画性、経営者としての資質が見られます。
必要な書類
準備できた 0 / 10
決算書は勘定科目内訳明細を付けます。住民票は申請以前3か月以内のものです。起業前の人は、決算書・申告書・会社案内が要りません。
もらえなくなるのはどんなとき?
- 国や自治体の助成と重なる:同じ事業で国や自治体の助成金を受けていると、応募できません。
- 書類が期限に届かない:10月30日17時必着です。当日の消印では間に合いません。
- 助成額を増やせない:交付決定の後は、助成金額の増額は行われません。見積は余裕を持って積みます。
- 取得した財産を処分した:助成で買った機器などの処分には制限があります。売却や廃棄の前に機構へ相談します。
事業が終わった後も、5年間は事業化報告書の提出が必要です。助成を受けた事業者名、テーマ名、決定金額は公表されます。
よくある質問
起業する前でも応募できますか?
応募できます。対象者は「県内に本社(拠点)を設置して起業する者」と「県内に本社(拠点)を設置した起業後5年未満の者」の2つです。起業前の人は、決算書、申告書、会社案内を出さなくてかまいません。そのかわり、経歴書や見積書などで事業の実現性を示す必要があります。審査では経営者としての資質も見られるため、プレゼンの準備も早めに始めてください。
個人事業主でも対象になりますか?
対象になります。応募要領には、個人の場合の提出書類として住民票、経歴書、開業届の写しが載っています。法人と同じく、県内に本社(拠点)を置くことが条件です。個人で起業して5年未満の人も、起業前の人も応募できます。書類の細かな書き方は、応募前の連絡で機構に聞いておくと安心です。
12の成長分野に当てはまるか分かりません。
まず応募要領の分野一覧と、自分の事業を見比べてください。たとえばネットショップの運営だけでは、どの分野に入るかが分かりにくい場合があります。ICT産業、安全・安心な食品産業、地域ブランド産業などに入るのかを、事業の中身で説明できるかが分かれ目です。公式ページは、応募前に必ず連絡するよう求めています。分野の当てはめは、その連絡のときに確かめるのが確実です。
応募前の連絡は必須ですか?
公式ページに「応募書類提出前に一度ご連絡ください」と書かれており、必ず連絡する前提で動くべきです。連絡先はやまなし産業支援機構の新産業創造部 新市場開拓課(055-242-6390)です。記載方法などの留意事項を説明してもらえます。締切が10月30日17時必着なので、書類づくりの前に電話を入れておくと、書き直しを減らせます。
助成金はいつ受け取れますか?
助成金は精算払いで、事業が終わり、実績報告をした後に支払われます。報告には納品書、請求書、領収書または金融機関の振込書などを付けます。つまり事業の費用は、いったん全額を自分で払う必要があります。資金繰りは、助成額を差し引く前の総額で組んでください。振込の具体的な時期は、公式ページに書かれていませんでした。
事業はいつまでに終えればいいですか?
交付決定の日から12か月以内です。審査委員会は2026年11月中旬に開かれ、助成対象者が決まる予定です。交付決定が11月下旬ならば、事業の終わりは2027年11月下旬ごろが目安になります。決定日は個別に知らされるため、正確な日付は交付決定の通知で確認してください。
交付決定の前に払った費用は対象になりますか?
応募要領と公式ページには、交付決定前の支出の扱いが書かれていませんでした。申請の流れは、交付申請、審査、交付決定の順です。事務所の契約や機械の発注を先に済ませたい場合は、費用が対象になるかを機構に確かめてください。確かめないまま先に支払うと、後から対象外と言われても取り返せません。編集部としては、発注は確認が取れてからにすることを勧めます。
何件くらい採択されますか?
採択予定は4件程度です。審査は書類と、申請者によるプレゼンテーションで行われます。見られるのは、事業の新規性・独自性、継続性・成長性、実現性・計画性、経営者としての資質の4点です。過去の応募件数や倍率は、公式ページに書かれていませんでした。令和7年度の交付決定事業者一覧が機構のページに載っているので、どんな事業が選ばれたかの参考になります。
助成金の額は後から増やせますか?
増やせません。応募要領に「交付決定後は助成金額の増額は行いません」と書かれています。見積が低すぎて足りなくなっても、追加はありません。申請の段階で、登記、広告、事務所、機械の見積をひと通り取り、余裕を持った金額で積んでください。上限は50万円で、対象経費が75万円以上あれば上限に届きます。
助成を受けた後にやることはありますか?
あります。事業が終わった後も5年間は、事業化報告書の提出が必要です。必要に応じて決算書の提出を求められることもあります。助成で取得した機器などの処分にも制限があります。助成を受けた事業者名、事業テーマ名、決定金額は公表されます。採択された後の手間として、申請前に頭に入れておくと安心です。
同じ時期にほかの助成金も申請できますか?
同じ事業で国や地方公共団体などの助成金を受けている場合は、応募できません。別の経費や別の事業で受ける助成との重なり方は、公式ページに書かれていませんでした。ほかの補助金に申請する予定があるときは、応募前の連絡で機構に伝え、同じ事業に当たらないかを確かめてください。
問い合わせ先はどこですか?
公益財団法人やまなし産業支援機構の新産業創造部 新市場開拓課です。電話は055-242-6390、メールはinfo@yiso.or.jpです。所在地は甲府市大津町2192-8です。分野の当てはめ、経費の対象、書類の書き方など、迷ったことは応募前の連絡で確かめてください。募集の最新情報は、機構の案内ページでも確認できます。
