キッチンカーの車両本体を買う費用に使える国の補助金はありません。小規模事業者持続化補助金はキッチンカーそのものを対象から外す一方、既存の車を移動販売用に改装する部分は対象にしています。新事業進出・ものづくり商業サービス補助金は車両の購入費も内装の費用も対象外です。車両の購入まで補助するのは福岡県久留米市のように自治体が独自に設けた制度です。
持続化補助金の上限は50万円(補助率は経費の3分の2)が基本です。インボイスの登録や賃上げの条件を満たすと上限が上がります。市区町村の創業支援(特定創業支援等事業)を受けた開業1年以内の人が使える創業型は、上限200万円です。持続化補助金は後払いで、交付の決定より前に契約や支払いをした経費は対象になりません。
この記事ではまず国の制度ごとに車両・改装・設備・広報のどこまでが対象かを整理します。続けて補助の額の計算、中古車やリースで始める場合、個人事業主やこれから開業する人の条件、資金の足し方、営業許可との順番を書きました。最後に都道府県と市区町村の制度の探し方と全国の創業・開業の補助金の一覧を載せています。
キッチンカーの補助金の概要
キッチンカーに使える補助金は国の制度と自治体の制度に分かれます。国の制度はキッチンカー専用ではなく、販路開拓や新しい事業、IT導入を広く支援するものです。その中でキッチンカーのどの費用が対象になるかは制度ごとに決まっています。
国の補助金は車両本体を対象にしない
国の3つの制度で、キッチンカーにかかる主な費用の扱いを比べました。上位の解説記事には新事業進出枠なら車両も改造費も補助されると読める説明がありますが、公募要領の扱いは次のとおりです。
| 費用 | 小規模事業者持続化補助金(一般型 通常枠・創業型) | 新事業進出・ものづくり商業サービス補助金 | デジタル化・AI導入補助金(インボイス枠) |
|---|---|---|---|
| 車両本体の購入(新車・中古車) | 対象外 | 対象外 | 対象外 |
| 既存の車の内装・改造 | 改装する部分のみ対象(委託・外注費) | 対象外 | 対象外 |
| 車に載せる鍋・オーブン・冷凍冷蔵庫など | 対象になりうる(機械装置等費) | 機械装置として対象になりうる | 対象外 |
| チラシ・SNS広告 | 対象になりうる(広報費) | 広告宣伝・販売促進費として対象になりうる | 対象外 |
| ホームページ・ネット予約 | 対象になりうる(ウェブサイト関連費) | 対象になりうる | 受発注・決済の機能を持つソフトなら対象になりうる |
| POSレジ・券売機 | 汎用性の高い機器は対象外 | 汎用性の高い機器は対象外 | ソフトウェアと一緒なら対象 |
持続化補助金の公募要領(一般型 通常枠・第8版)は、19ページの補助対象外の経費に自動車・キッチンカー・キッチントレーラーなどの自動車等車両を挙げています。一方、18ページの委託・外注費の例には「移動販売等を目的とした車の内装・改造工事」があります。事務局の「申請時によくあるご質問」(第20回)のQ3-15は、車両本体は対象外で、既存の自動車を改装する場合は改装する部分のみ対象になると答えています。
新事業進出・ものづくり商業サービス補助金の公募要領(第1回・1.3版)は32ページの補助対象外の経費に「自動車等車両(税法上の車両及び運搬具に該当しないものを除く)、船舶、航空機等の購入費・修理費・車検費用・内装に係る費用」を挙げています。国の制度でキッチンカーの車両と内装の両方が外れているのは、新事業進出・ものづくり補助金のほうです。車両や内装を補助で賄う前提で計画を組むと計上した経費の大半が対象外になります。公募要領は経費の大半が対象外の計画を不採択・採択取消にするとしています。
持続化補助金で対象になる費用
小規模事業者持続化補助金は、小規模事業者が経営計画を作って販路を広げる取り組みにかかる経費の一部を補助する制度です。キッチンカーでの移動販売を新しく始める計画や既存の店舗に移動販売を加える計画が例になります。対象経費は8区分あり、キッチンカーで使う主な費目は次のとおりです。
- 委託・外注費:既存の車を移動販売用に改装する工事(改装する部分のみ)
- 機械装置等費:鍋・オーブン・冷凍冷蔵庫・ショーケースのような、販路開拓や生産の拡大のための設備
- 広報費:チラシ、看板、SNS広告、DMの発送(広報費の補助は30万円まで)
- ウェブサイト関連費:ホームページ、ネット予約や通販の仕組み(補助金の申請額は30万円まで)
- 展示会等出展費:イベントや商談会への出展料
車体のラッピングは、公募要領と事務局のQ&Aに扱いの記載がありません。久留米市の制度は、車両塗装(ラッピング)を車両改造費に入れています。
公募要領13ページは、パソコン・タブレット端末・家庭用電気機械器具など汎用性が高く目的外に使えるものを対象外にしています。冷蔵庫などは業務用の型番で見積もりを取ります。事務局のQ3-20は、広報費だけやウェブサイト関連費だけの申請はできないと答えています。
申請には地域の商工会または商工会議所が出す「事業支援計画書」(様式4)が要ります。様式4の発行には受付の締切があり、申請の締切より前に設けられています。キッチンカーの開業を決めたら営業する地域の商工会・商工会議所に早めに相談します。持続化補助金の回ごとの日程と申請の手順は持続化補助金第20回の記事にまとめています。
ものづくり補助金(新事業進出・ものづくり商業サービス補助金)が合いにくい理由
ものづくり補助金の名前で紹介される制度のひとつが新事業進出・ものづくり商業サービス補助金です。公式サイトは従来の「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」「中小企業新事業進出補助金」とは異なる補助金と案内しています。上位の記事の多くが「キッチンカーにはものづくり補助金」と紹介していますが、キッチンカーの開業には合いにくい条件が重なっています。
1つ目は先に書いた車両と内装の扱いです。機械装置・システム構築費の注記(公募要領27ページ)も、「車両及び運搬具」に係る経費は対象にならないとしています。2つ目は申請者の条件です。応募の時点で従業員が0名の事業者は対象外で、新事業進出枠は新規設立・創業後1年に満たない事業者も対象外です。
3つ目は額の大きさです。新事業進出枠の補助下限額は750万円で、補助率2分の1なら対象経費が1,500万円以上の計画でないと申請できません。革新的新製品・サービス枠の下限は100万円ですが、機械装置を入れるだけの計画は対象にならず新しい製品・サービスの開発が要件です。飲食店や食品製造の会社が新しい市場への進出にキッチンカーを使う場合も車両と内装は経費に入れられません。制度の中身はものづくり補助金の記事で詳しく扱っています。
レジ・キャッシュレス決済はデジタル化・AI導入補助金
POSレジや券売機は、デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)のインボイス枠(インボイス対応類型)で対象になります。インボイス制度に対応した「会計」「受発注」「決済」の機能を持つソフトウェアの導入が前提で、ハードウェアはソフトウェアの使用に役立つものに限られます。
公式ページによると、ハードウェアの補助率は2分の1以内です。補助額はPC・タブレット等が10万円以下、レジ・券売機等が20万円以下です。ソフトウェアは補助額50万円以下の部分の補助率が、中小企業で4分の3以内、小規模事業者で5分の4以内です。モバイルPOSレジも対象に入っているので、キッチンカーのキャッシュレス対応にも使えます。申請はIT導入支援事業者と一緒に行い、締切は回ごとにあります。制度の全体はIT導入補助金の記事とデジタル化・AI導入補助金 通常枠の記事にあります。
創業の補助金・助成金(持続化補助金の創業型・東京都の創業助成事業)
開業して間もない人には持続化補助金の創業型があります。補助上限は200万円、補助率は3分の2です。インボイス特例の要件を満たすと50万円が上乗せされます。対象経費の区分とキッチンカーの車両本体を対象外にする扱いは一般型と同じです。
東京都内で開業する人は、東京都と東京都中小企業振興公社の創業助成事業も候補です。対象は賃借料・広告費・器具備品購入費などの事業費と、従業員人件費、市場調査・分析費です。助成率は3分の2以内で、上限は400万円(下限100万円)です。事業費と人件費を対象にする場合の上限は300万円で、事業費の申請が必須です。募集は年度内に回を分けて行われます。日程は公社のページで確かめます。キッチンカーの車両や改装を助成の対象に含めるかどうかは、公社のページに記載がありませんでした。車両に関わる費用を入れる予定なら、募集要項で確かめるか公社に問い合わせてください。詳しくは東京都の創業助成事業の記事にあります。
市区町村にも創業・起業の補助金があります。店舗の改装費や設備費を対象にした制度でキッチンカーの改装や設備を含められるかは、制度ごとの要綱で確かめます。全国の制度はこの記事の最後の一覧と、起業の補助金の記事で探せます。
車両の購入まで出るのは自治体の制度
自治体の中には、キッチンカーの導入に特化し、車両の購入費まで補助する制度があります。福岡県久留米市の「久留米市キッチンカー導入事業費補助金」は、対象経費を車両改造費・設備導入費・車両購入費の3つに分けています。車両購入費は中古車も可ですが、車両改造費か設備導入費を伴うことが条件です。補助率は2分の1、上限額は30万円です。
対象者は市内に事業所を置く中小企業・個人事業者です。自動車検査証の「使用の本拠の位置」が市内にあること、「所有者」が申請者と一致していること、3年以上キッチンカーの営業を続ける意思があることなどが条件です。設備導入費は容易に車外へ持ち出して使えないなど汎用性のないものに限られます。対象と申請の流れは久留米市のキッチンカー導入補助金の記事にまとめています。
キッチンカーの補助金はいくら?国の制度の上限と補助率
国の制度の上限額と補助率を並べました。キッチンカーの開業で現実に使いやすいのは、持続化補助金とデジタル化・AI導入補助金の組み合わせです。
| 制度 | 補助上限 | 補助率 | キッチンカーでの主な使い道 |
|---|---|---|---|
| 持続化補助金(一般型 通常枠) | 50万円(インボイス特例で+50万円、賃金引上げ特例で+150万円、両方で+200万円) | 3分の2(賃金引上げ特例の赤字事業者は4分の3) | 既存の車の改装、厨房の設備、広報、ホームページ |
| 持続化補助金(創業型) | 200万円(インボイス特例で+50万円) | 3分の2 | 同上(開業から1年以内) |
| 新事業進出・ものづくり商業サービス補助金(新事業進出枠) | 従業員1〜20人で2,500万円(賃上げ特例で3,000万円)。下限750万円 | 2分の1(最低賃金の特例で3分の2) | 車両と内装は対象外。新しい事業の設備・建物 |
| デジタル化・AI導入補助金(インボイス枠 インボイス対応類型) | ソフトウェア350万円。レジ・券売機等は20万円 | ソフトウェアは4分の3〜5分の4(50万円以下の部分)、ハードウェアは2分の1 | POSレジ、モバイルPOSレジ、会計ソフト |
| 久留米市キッチンカー導入事業費補助金(自治体の例) | 30万円 | 2分の1 | 車両購入(改造・設備を伴う場合)、改造、設備 |
持続化補助金の補助額は対象経費の3分の2と上限額のうち小さいほうです。たとえば一般型 通常枠で、既存の車の改装工事に120万円、チラシとSNS広告に30万円をかける計画なら(金額は税抜き)、対象経費150万円の3分の2は100万円です。通常枠の上限は50万円なので補助は50万円になります。インボイス特例の要件を満たすと上限が100万円に上がるため、補助は100万円です。
インボイス特例は、補助事業の終了時点で適格請求書発行事業者の登録を受けていて、かつ2021年9月30日から2023年9月30日の属する課税期間に一度でも免税事業者だった事業者か、2023年10月1日以降に創業した事業者が使えます。これから開業する人は後者に当たり、登録するかどうかで上限が変わります。特例を希望して要件を1つでも満たさないと上乗せ分だけでなく補助金の全体が交付されません。
賃金引上げ特例は、従業員1人あたりの給与支給総額を年平均3.0%以上増やすことが条件です。従業員を雇わずに1人でキッチンカーを始める場合は、この特例は当てはまりません。
キッチンカーの開業費用と、補助金の当てはめ方
キッチンカーの開業費用は、車両・改装(架装)・厨房の設備・手続き(営業許可や保険)・広告販促・運転資金に分かれます。補助金の申請では、この内訳のとおりに見積もりを分けておきます。
国の制度で補助の対象になりうるのは持続化補助金の改装部分と厨房の設備、広告・販促、ホームページ、レジのソフトとハードです。車両・保険・営業許可の手数料・食材の仕入れは対象外です。両制度の公募要領は、各種保険料と許可・免許などの取得・登録費を補助対象外と明記しています。
架装業者が「車両込み一式」で見積もりを出すと車両と改装の区別がつかず、改装の部分も認められないことがあります。持続化補助金のQ3-25は、「一式」「等」「諸経費」などの表記は内容が特定できないため認められない場合があると答えています。見積もりは車両本体・改装工事の項目ごとの金額・設備の型番と単価に分けてもらいます。
改装と設備の金額が大きいときは、処分制限財産の決まりにも注意します。持続化補助金では、単価50万円(税抜き)以上の機械装置等や外注の改装工事などが処分制限財産に当たることがあります。補助事業が終わっても一定の期間は事務局の承認なしに売ったり廃棄したりできません。キッチンカーを数年で売る予定なら、申請の前にこの決まりを読みます。
中古車・リースでキッチンカーを始める場合
中古車を買ってキッチンカーにする場合も国の制度では車両の購入費は対象外です。持続化補助金で補助を受けられるのは、買った中古車を移動販売用に改装する部分と、車に載せる設備です。
中古の設備を買う場合は持続化補助金の決まりが厳しくなります。公募要領13ページによると、中古品は購入単価が50万円(税抜き)未満のものに限られ、購入金額にかかわらず2者以上の中古品販売事業者から同等品の見積もりを取る必要があります。事務局のQ3-28は、複数の見積もりがない場合は対象外と答えています。Q3-29は、開業していない個人からの購入を新品・中古を問わず対象外としています。フリマアプリやネットオークションで個人から買った厨房機器は補助の対象になりません。
キッチンカーをリースやレンタルで用意する方法もあります。持続化補助金の借料は補助事業に直接必要な機器・設備等のリース料・レンタル料が対象の経費区分です。ただしキッチンカーそのもののリース料が借料に入るかは、公募要領にもQ&Aにも書かれていません。対象外の経費に自動車等車両が挙がっているので、車両のリース料を入れる計画は事務局に確かめてからにします。新事業進出・ものづくり補助金は、リースや借用の対象を機械装置・システムとしていて車両は外れています。
自治体の制度は、久留米市のように中古車の購入を対象に含めるものがあります。ただし久留米市も改造か設備の導入を伴うことを条件にしていて、車だけを買う場合は対象になりません。
個人事業主・開業前の人・副業は使える?
キッチンカーを個人事業主で始める場合も持続化補助金は使えます。補助対象者には個人事業主(商工業者であること)が入っています。従業員の条件は業種で決まり、商業・サービス業(宿泊業・娯楽業を除く)は常時使用する従業員が5人以下です。事務局の参考資料は調理した料理をその場で提供するだけの飲食店を商業・サービス業としています。弁当や総菜を作って流通させる場合は製造業その他(20人以下)の扱いです。
ただし持続化補助金の一般型は開業していることが前提です。公募要領5ページは申請時点で開業していない創業予定者を対象外にしています。税務署に開業届を出していても、開業日が申請日より後の場合や申請時点までに事業を始めていない場合は対象外です。
開業して間もない人に向けた創業型は条件が別です。産業競争力強化法に基づく認定市区町村などが行う「特定創業支援等事業」(市区町村の創業セミナーなど)の支援を受けた日と開業日の両方が、公募の締切から過去1年の間にあることが要件です。事務局の創業型のページは、創業間もなく事業活動をまだ始めていない事業者も補助対象になりうるとしています。支援を受けた証明書の写しが申請に要るので、開業を決めたら市区町村の創業支援の窓口に確かめます。
会社員が副業でキッチンカーを始める場合の扱いは公募要領と事務局のQ&Aに記載がありませんでした。補助対象者の条件(個人事業主として開業していること、申請時点で事業を始めていること)を満たせるかは商工会・商工会議所の窓口で確かめます。新事業進出・ものづくり補助金は従業員0名の事業者を対象外にしているので、1人で始める副業では申請できません。
補助金で足りない分の資金:日本政策金融公庫の創業融資
国の補助金で車両の購入費は賄えないため車両の代金は自己資金か融資で用意します。持続化補助金も後払いで、改装や設備の代金はいったん全額を払う必要があります。上位の記事の多くが、補助金と融資を組み合わせる前提で書いています。
日本政策金融公庫の新規開業・スタートアップ支援資金は、新たに事業を始める人か事業開始後おおむね7年以内の人が対象です。使い道は設備資金と運転資金です。融資限度額は7,200万円、返済期間は設備資金が20年以内(うち据置期間5年以内)です。女性や35歳未満または55歳以上の人、認定市区町村が発行する特定創業支援等事業の証明書を取った人などは特別利率が適用されます。
持続化補助金の創業型と公庫の特別利率には、どちらも特定創業支援等事業の証明書が関わります。市区町村の創業セミナーを受けておくと両方の条件に近づきます。融資には創業計画書の提出が要り、審査の結果によっては希望に沿えないこともあります。
営業許可と補助金の申請の順番
キッチンカーで食品を売るには保健所の営業許可が要ります。許可の基準に合う設備かどうかは営業する地域の保健所で確かめます。改装の内容が基準に合っていないと補助を受けて改装しても営業できないおそれがあります。
久留米市は、導入後に久留米市保健所の営業許可が出ない場合は補助対象にならないとしています。申請の前に保健所へ計画の内容を確かめるよう求め、実績報告には営業許可証の写しを付けます。国の制度でも計画した販売ができなければ補助事業は成り立ちません。
編集部が勧める順番は次のとおりです。まず営業する地域の保健所で改装の内容を確かめます。次に架装業者の見積もりを取り、補助金に申請します。交付の決定を受けてから改装を発注し、完成した車で営業許可を取って実績報告を出します。
都道府県・市区町村のキッチンカーの補助金の探し方
国の持続化補助金と新事業進出・ものづくり補助金の中身は、北海道・宮城県・福島県・愛知県・大阪府・兵庫県・香川県・熊本県のどこで開業しても同じです。違いが出るのは都道府県と市区町村の独自の制度です。キッチンカーの名前が付いた制度のほか、創業や商店街の出店を支援する制度の対象にキッチンカーが入っている場合もあります。
自治体の制度は、次の順で探すと見つけやすくなります。
- 営業の拠点にする市区町村の産業振興・商工の担当課のページで「キッチンカー」「移動販売」「創業」を検索する
- 地域の商工会・商工会議所に、持続化補助金の相談と一緒に自治体の制度を聞く
- 都道府県の制度は、創業支援や中小企業向けの補助金の一覧から「店舗」「設備」を対象にした制度を見る
- 制度の要綱で、車両の購入・改造・設備のどれが対象か、拠点を市内に置く条件があるかを確かめる
久留米市のように拠点(自動車検査証の使用の本拠の位置や事業所の所在地)がその市内にあることを条件にする制度があります。営業する場所が複数の市にまたがる場合は拠点を置く市の制度が候補です。自治体の制度は年度ごとに要綱が変わることがあるので、前の年度にあった制度でも新しい年度の要綱で額と条件を確かめます。
この記事の最後の一覧は、全国の創業・開業の補助金を都道府県ごとに並べたものです。自分の県を選び、各制度の記事で車両や改装が対象かを確かめてください。
キッチンカーの補助金でよくある注意点
多くの制度に共通する注意点をまとめました。制度ごとの細かい条件は各制度の記事と公募要領で確かめます。
- 交付の決定より前に発注・契約・購入・支払いをした経費は対象外です。 持続化補助金の公募要領は、交付決定前の発注・契約・購入・支払い(前払いを含む)を対象外の経費に挙げています。改装の手付金を先に払うと、その改装は補助を受けられません。
- 持続化補助金は後払いです。改装や設備の代金はいったん全額を払い、実績報告の審査が終わってから補助金が振り込まれます。
- 持続化補助金では、1取引10万円(税抜き)を超える現金での支払いは対象外です。架装業者への支払いは銀行振込にします。
- 自社内部の取引や、代表者・役員の3親等以内の親族への発注は対象外です。3親等以内の親族が代表を務める架装業者に改装を頼む場合は、補助を受けられません。
- 審査があり、不採択になることがあります。採択されても、審査の結果で申請額から減額されたり対象外になったりすることがあります。
- 事業計画は自分で作ります。持続化補助金の公募要領は第三者の支援を受けた場合に相手方と支援の金額を申請書に書くよう求め、サービスの内容と乖離した高額なアドバイス料金を請求する業者に注意を促しています。新事業進出・ものづくり補助金は申請者以外が計画を作成すると不採択や交付決定の取消になるとしています。
- 補助を受けた設備や改装は、一定の期間、承認なしに売ったり廃棄したりできません。キッチンカーを手放す予定があるなら申請の前に処分の決まりを読みます。
見積もりと契約の前には架装業者に次のことを確かめておきます。
- 見積もりを車両本体・改装工事の項目・設備の型番と単価に分けて出せるか
- 改装の内容が、営業する地域の保健所の基準に合っているか
- 発注と支払いを、補助金の交付の決定を待ってからにできるか
- 支払いを銀行振込にできるか、分割やクレジットカードの場合は補助事業の期間内に引き落としが終わるか
- 中古の設備を使う場合、同じ品の見積もりを2者以上から取れるか
全国のキッチンカーの開業に使える創業補助金一覧
募集中の創業・開業の補助金を都道府県ごとに並べています。キッチンカー専用の制度ではないので、車両の購入・改装・設備のどれが対象かは各制度の記事か公式ページで確かめてください。
